注文方法

予備知識

スピード注文

スピード注文とは、1クリックで即時注文が可能な次世代の注文機能です。
新規・両建・決済・ドテン・同一通貨ペアの全決済注文も1クリックで操作できます。

ドテンとは、それまで保有していた建玉の買いと売りのポジションを逆にすることです。
買建玉を保有している場合、買建玉を決済すると同時に、売建することを「ドテン売り越し」といい、逆に、売建玉を保有している場合は、売建玉を決済すると同時に、買建することを「ドテン買い越し」といいます。

取引例

(図A)スピード注文

図A:通常決済(両建チェックOFF)の場合

  • 1現在、買建玉【ドル/円 10,000×5 買】を保有していると仮定します。
  • 2新たに【ドル/円 10,000×8 売】を発注して約定しました。
  • 3買建玉と売建玉はそれぞれ10,000×5ずつ建玉整理が行われ、売建玉【ドル/円 10,000×3 売】が残ります。
(図B)スピード注文

図B:両建(両建チェックON)の場合

  • 1買建玉【ドル/円 10,000×5 買】を保有していると仮定します。
  • 2新たに【ドル/円 10,000×8 売】を発注して約定しました。
  • 3買建玉【ドル/円 10,000×5 買】と売建玉【ドル/円 10,000×8 売】の両建状態となります。
(図C)スピード注文

図C:[全決済]の場合

  • 1買建玉【ドル/円 10,000×5 買】と売建玉【ドル/円 10,000×8 売】を保有していると仮定します。
  • 2[全決済]をクリックします。
  • 3買建玉と売建玉はそれぞれ10,000×5ずつ建玉整理が行われ、売建玉【ドル/円 10,000×3 売】は反対売買が行われます。
  • 4すべての建玉が決済され、保有建玉はなくなります。
  • くりっく365取引では、決済注文、IFD、IFD-OCO注文(新規注文含む)を発注中の場合、スピード注文をご利用いただけません。スピード注文を利用するには、発注中の決済注文、IFD、IFD-OCO注文を全件取り消してください。
    (両建てモード時は[全決済]ボタン以外ご利用可能です。)

→詳しい説明・注意事項などはこちら[PDF:1.35MB]をご参照ください。

成行注文

成行注文とは注文の入力後にレートの変動があった場合でも、約定を優先させて、その時点のレートで約定する注文方法です。

(図)成行注文

成行注文で表示されるリアルタイムのレートのイメージは図のようになります。
ドル/円の場合、BID89.470とは取引所がドルを買う価格をお客様に提示しているものです(お客様が売る価格)。
また、ASK89.480とは取引所がドルを売る価格をお客様に提示しているものです(お客様が買う価格)。

  • 相場の変動が大きい場合は、成行注文を出した際、画面で確認したレートとは異なるレートで約定することがあります。
    これをスリッページと言います。くりっく365取引では、許容スリッページの指定はできません。

指値注文

トレード画面上で表示されているリアルタイムのレートではなく、お客様が今の価格より低く買いたい、もしくは高く売りたいときに指定する注文方法です。

取引例

(図)指値注文

現在、ドル円が120.500円とします。 Aさんはもう少し安くなってから買おうと思い、119円で買いの指値注文を出しました。その後、ドルのレートは下がり、ASKのレートが119円に達し、Aさんの注文は条件を満たしたので約定しました。

トリガ注文(逆指値注文)

トリガ注文(逆指値注文)とは、為替レートが今のレートより高くなったら買いたい、または低くなったら売りたいときに有効な注文方法です。為替レートが指定したレートに達すると、トリガ注文(逆指値注文)は成行注文として執行され取引は成立します。

取引例

(図A)トリガ注文(逆指値注文)

図A:ドル円のレートが下がり、Bidが119円になりました。119円以下になると成行注文で発注しますので、このとき成行注文として執行され、119円で約定しました。
この注文は、例えば、120円で買った建玉があり、レートが上がれば利益が出ますが、下がってしまうと損失になります。レートが急激に落ちて、損が大きくならないように、あらかじめ119円になったら、売るというような注文を出しておくと、119円より下がってしまったときの損失拡大を防ぎます。

(図B)トリガ注文(逆指値注文)

図B:現在ドル円が、119円だとします。今後、120円を上回ったらドル高トレンドが形成されると予想したとします。そこで、チャートの上値を超えたところで買おうと思い、120円で逆指値の買い注文を入れました。予想通り120円になり約定しました。

IFD注文(イフダン注文)

IFD(イフダン)注文は新規注文と決済注文を同時に出すことができ、新規注文が約定後に決済注文が自動的に有効になる注文方法です。

  • 決済注文が有効になった際に、即座に決済注文が約定する条件を満たすような価格の組み合わせは指定できません。
  • 決済注文の取引数量には、新規注文の取引数量以上の数量を指定することはできません。

取引例

(図)IFD注文(イフダン注文)

現在ドル円は120円とします。Aさんはドル円の為替レートが短期的には下がるかもしれないが、将来的には121円になると予想しました。為替レートが下がったところで買いたいと思ったので、119円で買いの新規注文を出し、同時に121円で売りの決済注文を出しました。

OCO注文(オーシーオー注文)

OCO(オーシーオー)注文は指値注文と逆指値注文を同時に出すことができ、一方が約定したらもう一方が自動的にキャンセルされる注文方法です。

取引例

(図)OCO注文(オーシーオー注文)

Aさんは先日ドル円を119円で買いました。現在ドル円は120円に上昇し利益が出ています。Aさんは更にドル円が上昇することを予想する一方、レートが下落することも考え、損失を限定的にしておきたいと考えました。 そこでAさんは121円で利益確定の売り指値注文をした(1)と同時に、119円で売り逆指値注文(2)を出します。(1)が先に約定すれば(2)が自動的にキャンセルされ、逆に(2)が先に約定すれば(1)はキャンセルされることにより、2重に約定してしまうリスクを回避することができます。

IFD-OCO注文(イフダンオーシーオー注文)

IFD-OCO(イフダンオーシーオー)注文はIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法で、新規注文が約定した場合の決済注文をあらかじめOCO注文で設定することできる便利な注文方法です。

  • 決済注文が有効になった際に、即座に決済注文が約定する条件を満たすような価格の組み合わせは指定できません。
  • 決済注文の取引数量には、新規注文の取引数量以上の数量を指定することはできません。

取引例

(図)IFD-OCO注文(イフダンオーシーオー注文)

現在ドル円は120.500円とします。Aさんはドル円の為替レートが短期的には下がるかもしれないが、将来的には121円になると予想しました。為替レートが下がったところで買いたいと思ったので、120円で買う方針を固めました。 Aさんは基本的にはドル円が上昇することを予想する一方、予想が外れた場合の事も考慮し、119円で損失限定の注文も同時に発注したいと考えました。 ドル円はAさんの予想通り120円まで下落し新規注文(IFD注文)が約定となり、自動的に決済注文(OCO注文・121円指値売り/119円逆指値売り)が発注されました。 その後ドル円は121円まで回復しOCO注文のうち121円指値が約定され、もう一方のOCO注文119円逆指値売りが自動的にキャンセルされました。

トレール注文

現在値に追随して逆指値の価格が自動的に変わる注文方法です。

お客さまにとって有利な相場に価格が変動した場合のみ追随するため、通常のトリガ注文(逆指値注文)に比べて、リスクを軽減しつつ収益の確保を狙うことができます。

  • トレール注文は、決済注文でのみご利用いただけます。

トレール注文を入力するためには、注文タイプとしてトリガ注文(逆指値注文)を選択した後に、トレールにチェックを入れてください。

注文価格には追随を開始する価格を入力し、トレール幅には現在値からどの程度離れた価格で追随させるかを指定します。
注文価格と現在値の差が、トレール幅よりも大きい場合は受注後すぐに追随を開始します。

  • トレール幅の1pipsあたりのレート幅は、各通貨ペアの呼値と同じ値です。
    呼値はこちらをご覧ください。

取引例

(図2)トレール注文
  • 1ドル円の現在値が102.800円のときにトリガ価格102.710円、トレール幅20の売りトレール
  • 2現在値 - トレール幅がトリガ価格に到達したため、トリガ価格の追随を開始します。
  • 3相場が不利な方向に変動しましたが、トリガ価格は変動しません。
  • 4相場が有利な方向に変動したので、再びトリガ価格の追随を開始します。
  • 5その後相場が急落し、トリガ価格に到達したので売り成行注文が執行されました。
【ご注意】

トレール注文のトリガ価格は通常1~3秒程度の間隔で現在値に追随するため、 その時間差により、当初想定する価格で執行されない場合や、執行までに お時間をいただく場合がございます。 また、相場急変等により対象の注文件数が多い場合については、上記時間よりお時間をいただく場合がございます。

建玉整理

両建している買建玉と売建玉を、同数量で相殺する注文方法です。建玉整理を行う場合は手数料をいただきません。建玉整理は、反対売買による通常の決済と比較して、スプレッドコスト・手数料が低減します。

  • 対円通貨ペアの場合は、建玉整理を行った時点で決済取引損益が確定しますが、対外貨通貨ペア(クロスカレンシー)については、決済日取引分の値洗いが終了するまでは決済取引損益が確定しません。
    決済~値洗いまでの間は、リアルタイムのレートで再計算を行うため、対外貨通貨ペア(クロスカレンシー)の決済取引損益は、決済日の取引時間が終了してから取引所が算出する前日清算価格を基にした円転価格によって確定します。

取引例

Aさんが90円で【ドル/円 10,000×1 買】、95円で【ドル/円 10,000×1 売】を保有しているときに、Askが85円、Bidが84.980円で決済したとします。

■反対売買による通常の決済

▽買建玉(90円で【ドル/円 10,000×1 買】)の取引損益

{(Bidレート−建単価)×1取引単位×取引数量}−(新規手数料+決済手数料)=買いの取引損益

⇒{(84.980円−90円)×10,000×1}−(0円+0円)=−50,200円

▽売建玉(95円で【ドル/円 10,000×1 売】)の取引損益

{(建単価−Askレート)×1取引単位×取引数量}−(新規手数料+決済手数料)=売りの取引損益

⇒{(95円−85円)×10,000×1}−(0円+0円)=+100,000円

▽買いの取引損益+売りの取引損益=合計取引損益
⇒−50,200円+100,000円=+49,800円

■建玉整理

▽(売建玉の建単価−買建玉の建単価)×1取引単位×建玉数量−(買建玉の新規手数料+売建玉の新規手数料)=合計取引損益
⇒(95円−90円)×10,000×1−(0円+0円)=+50,000円

  • くりっく365ラージでお取引いただく場合は、別途手数料が発生します。
申込最短3分、取引開始当日から
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