オプション取引とは、「特定の商品」を、「予め決められた日(期日)」に、「予め取り決めた価格」で受渡しする「権利」を「売買」する取引です。
オプションの種類には「コールの買い」「コールの売り」「プットの買い」「プットの売り」の4種類あります。買う権利をコール、売る権利をプットといいます。
オプション取引は「権利を売買する」取引ですから、オプションの買い手は、権利を「行使」するか「放棄」するかを自由に選ぶことができます。
オプションを買うときには、証拠金は発生せず、オプションの買い手はオプションの売り手にプレミアムを支払い、権利を保有します。必要な金額はプレミアムだけですので、損失は最初に支払ったプレミアムに限定されます。また買い手の利益は理論上は無限大です。そうした意味で、オプションの買いは、将来の値上がりや値下がりというリスクに備えるために入っておく「保険」のようなものと考えることもできます。
たとえば「10000円で買える権利」を300円で買った場合、12000円になったところで権利を行使すると、12000-10000-300=1700円の利益となります。逆に8000円になったところで権利を放棄すると、損失は最初に払った300円に限定されるのです。
一方、オプションの売り手は、当初プレミアムを手に入れるかわりに、買い手の権利行使に応じる義務があります。買い手の利益とは逆に、売り手の損失は無限大となるリスクがあります。

現在よりも日経225が上がると予想した場合、日経225オプションのコールを買う、あるいは、プットを売る
- 1コールオプションを買った場合
日経225が17,300円のとき、17,500円で買う権利を購入
このときプレミアム(例、140円×1000倍)を支払う思惑があたり、18,000円になった場合、18,000円のものを17,500円で買う権利があるので、権利を行使する。
→ (18,000-17,500-140)×1000(倍率)=360,000円 ⇒ 実質 360,000円の利益 - 2プットオプションを売った場合
日経225が17,300円のときに、17,500円で売る権利を売却
このとき、必要証拠金を担保に入れ、プレミアム(例、335円×1000倍)を受取る思惑があたり、18,000円になった場合
17,500円で売る権利には価値がないので、オプションの買い手は権利を放棄する。
よってオプションの売り手はプレミアムがそのまま利益となる。
→ 335×1000(倍率)=335,000円 ⇒ 実質 335,000円の利益
- ※プレミアムとは買い手が売り手に対し、支払うもので相場変動により価格が変化します。上記のプレミアムはあくまで参考例であり、実際のプレミアムの値は取引時にご確認ください。