VIXとは?米国VIの特徴やメリット・デメリットも解説

CFDお役立ちコラム

VIXとは?米国VIの特徴やメリット・デメリットも解説

本記事では、VIXの概要や、VIX先物を参照原資産とするCFD銘柄「米国VI」について解説します。

VIXとは?

VIXとは?

VIXとは「Volatility Index」の略で、相場に対する先行きの警戒感を反映した指数です。VIXの数値が高いほど投資家が「相場が今後大きく乱高下する」と不安や恐怖を抱いていることを示しており、恐怖指数と呼ばれることもあり投資家たちはVIXに注目して投資を行っています。

Volatilityとは、価格の不安定さ、変動性を指す英単語で、VIXは価格変動の幅の大きさを示します。

VIXはアメリカの指標であるものの、日本の銘柄にも大きく影響します。投資の世界では、「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく」という格言があり、日本経済は米国経済の影響を強く受けやすいと考えられています。

VIXの傾向と大きく変動するタイミング

VIXの数値は、株式市場の暴落など、投資家の不安が高まると上昇します。通常は、10~20付近で推移しており、VIXが20の場合は「株価が今後1年間に7割ほどの確率で上下20%の範囲で変動する」と投資家が考えていることを意味します。

この20という数字が目安として考えられており、20を超えると、市場に対して投資家の不安が少し高まっていると判断します。30を超えると、市場に懸念すべき材料が多く、投資家の不安が高まっており注意が必要、40を超えると、市場は混乱状態にあることを意味します。

VIXが上昇すると経済状況が不安定になっていることを暗示しているため、景気に左右される株式指数などは下落状況にあることが多く、逆相関関係にあると考えられます。

経済動向などのファンダメンタルズ要因、相場の先行き不安などの心理的な要因でVIXは動き、2008年のリーマンショックでは一時95%程度まで上昇したことがあります。近年では、コロナショック時に85%程度まで上昇しました。

CFDにはVIX先物を参照原資産とする「米国VI」が存在する

CFDにはVIX先物を参照原資産とする「米国VI」が存在する

GMOクリック証券のCFDには、VIX先物を参照原資産とする「米国VI」を取り扱っています。

「米国VI」の特徴

「米国VI」の特徴

GMOクリック証券では、月曜~金曜の8:00~翌6:15(米国夏時間7:00~翌5:15)まで取引可能であり、商品の特徴としては以下となります。

・取引単位:CFD価格の10倍
・最小取引数量は0.1枚
・レバレッジを5倍までかけられるため、投資効率を高められます。
・VIX先物を参照原資産とする銘柄のため、限月の乗り換えにより価格調整額の受け払いが発生します。
(金利調整額、権利調整額の受け払いは発生しません)

「米国VI」のメリット

「米国VI」のメリット

VIX先物を参照原資産とするCFD銘柄「米国VI」のメリットを解説します。

大きな利益を狙える

米国VIは、平時はあまり値動きのない銘柄ですが、数ヶ月または数年単位で大きく急変動するケースがあります。たとえば、コロナショック時は、米国VIは14ドル付近から一時80ドル程度まで上昇したことがあり、変動率では570%程度にもなります。

さらに米国VIは最大5倍までレバレッジをかけて取引ができるため、タイミングを見極めて取引ができれば大きな利益を狙えます。
一方で思惑と反対の値動きとなった場合は、手元資金に対して大きな損失となる可能性もあるので注意しましょう。

ほかの銘柄の売買判断に役立つ

米国VIは、投資対象としてだけでなく、ほかの銘柄へ投資する際の売買判断にも役立ちます。米国VIが急上昇した時は、株式市場で暴落が起きている可能性が高いので、株式銘柄の売買タイミングを掴むためにも使えます。

リスクヘッジができる

米国VIは米国の株価指数であるS&P500とおおむね逆相関の関係にあるため、「米国S500(※)」などの株価指数と連動するCFD銘柄と同時に保有しておくことでリスクヘッジができるというメリットがあります。

逆相関の関係であるということは、両銘柄を同方向(共に買いなど)で保有することで、どちらか一方でマイナスが発生しても、どちらかがプラスになっていることになります。方向感が分かりづらい場合は、このようなリスクヘッジの手法もあることを覚えておきましょう。

※GMOクリック証券ではシカゴ・マーカンタイル取引所に上場するS&P500先物を参照原資産とする「米国S500」を取り扱っています。S&P500とは、米国のニューヨーク証券取引所・NASDAQなどに上場している主要500社の時価総額を加重平均して指数化したものであり、

世界情勢や相場に関する理解が深まる

米国VIの価格変動には、ファンダメンタルズ要因、政治的な要因、地政学的な要因などが関係するため、米国VIへの関心を高めると、相場に影響を与える世界情勢、ファンダメンタルズに関しての理解度を深めることにつながります。

ファンダメンタルズに精通すると米国VIの上昇・下落にかかわらず、さまざまな投資の銘柄や売買判断などで恩恵を受けられる可能性が高くなるため、多角的に投資戦略を立てることができます。

「米国VI」のデメリット

「米国VI」のデメリット

ここまでは、米国VIのメリットを紹介しましたが、メリットの裏にはデメリットがあります。代表的なものを解説します。

長期投資に向かない場合がある

米国VIは、世界的混乱となったコロナ禍や、ウクライナ侵攻のようなテロや戦争などの有事の際に急上昇しますが、そのような世界規模の出来事が発生するタイミングを予測することは非常に困難です。

また、価格が急上昇した後も、どのタイミングで価格が戻るかの判断が難しいため、1年や数年レベルの長期投資では、VIX急上昇から元の水準に戻る間隔が投資スパンに合わず、利益を得ることが難しい場合があります。

取引規制がかかる場合がある

米国VIは価格変動の特性上、一定の水準を超えると大量の注文が殺到しやすい傾向にあります。このような場合、参照原資産が上場する取引所の規制などにより、CFDの取引が制限される場合があります。
CFD取引が規制された場合、未約定の新規注文が取り消されることがあるため、この点には注意が必要です。また、急激な相場変動が起きている状況下での取引リスクを抑制するため、建玉上限の引下げを実施する場合もあり、取引を行う際は考慮する必要があります。

米国VIを取引するなら「GMOクリック証券」を検討しよう

米国VIを取引するなら「GMOクリック証券」を検討しよう

GMOクリック証券のCFDでは、VIX先物を参照原資産とする「米国VI」を取り扱っています。
GMOクリック証券は、CFDを手数料無料で取引でき、ほぼ24時間取引が可能です。また、高機能で使いやすい取引ツールが利用可能で、CFD国内取引高では9年連続No.1(※)となっています。米国VIを取引したい方は「GMOクリック証券」の利用を検討してみてください。

※店頭CFDの年間取引高は、日本証券業協会及び日本商品先物取引協会の統計情報より当社調べ(2014年1月~2022年12月)。

まとめ

VIXとは「Volatility Index」の略で、相場に対する先行きの警戒感を反映した指数です。VIX先物を参照原資産とする米国VIならCFD取引によって利益を狙うことが可能です。
米国VIは、数ヶ月または数年単位で大きく急変動するケースがあるため、タイミングを見極めて取引をすることが大切です。

また、米国VIは投資対象としてだけでなく、ほかの銘柄へ投資する際の売買判断にも役立ちます。米国VIを分析することで相場に影響を与える世界情勢への理解も深まるといえます。

一方で、米国VIは長期投資に向かない場合がある、取引規制がかかる場合があるということを理解しておきましょう。

GMOクリック証券では「米国VI」を取り扱っているので、この機会に利用を検討してみてください。