原油CFDの種類や特徴は?取引の注意点や利益を出すためのコツも解説

CFDお役立ちコラム

原油CFDの種類や特徴は?取引の注意点や利益を出すためのコツも解説

CFDとは、「差金決済取引」を意味し、現物を保有せずに、さまざまな種類の銘柄を取引できます。英語表記だと「Contract For Difference」となり、各単語の頭文字をとってCFDと呼びます。CFDにはさまざまな銘柄があり、原油もCFD取引が可能です。

原油は地域によって種類や指標とされる価格が違い、GMOクリック証券では、WTI原油と北海原油の銘柄を取り扱っています。本記事では、原油関連CFDの種類や特徴、利益を上げるコツなどについて解説します。

原油とは?

原油とは?

原油とは、「油田から採掘されたままの、精製していない石油」のことを指します。原油は、精製することによって、プラスチック・合成繊維・合成ゴムなどの原料になる「ナフサ」などができ、ガソリン・軽油・灯油といったエネルギー関連製品だけでなく、PCや携帯電話、テレビはじめ家電製品、衣料品などさまざまな日用品の原料となっています。つまり、生活必需品の大元であり、世界中で必要とされている原料となります。

原油の取引単位は「バレル」を使い、1バレルは約159ℓで、昔使った樽の容積に由来します。原油の主要消費地は、北米、欧州、アジアであり、それぞれWTI原油、北海ブレント原油、中東産原油が原油の指標価格とされています。北米で指標とされるWTI原油先物の取引量や市場参加者が多いため、原油価格は主にWTI原油の先物価格で表示されることが一般的となります。

原油CFDの種類

原油CFDの種類

上記に原油の種類を記載しましたが、GMOクリック証券で取り扱っている銘柄としては、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場するWTI原油先物が参照原資産の「WTI原油」とインターコンチネンタル取引所(ICE)に上場する北海ブレント原油先物が参照原資産の「北海原油」になります。取引時間にも違いがあり。詳細は以下となります。

・「WTI原油」の取引時間:月曜~金曜の8:00~翌7:00(米国夏時間7:00~翌6:00)
・「北海原油」の取引時間:月曜~金曜の10:00~翌7:00(米国夏時間9:00~翌6:00)

CFDで取引できる「WTI原油」の特徴

CFDで取引できる「WTI原油」の特徴

一般的に原油と呼ばれる価格は、WTI原油価格を指します。WTIは「West Texas Intermediate」の略で、米国テキサス州西部とニューメキシコ州南東部で産出され、含有硫黄分が少なく高品質な原油であり、ガソリンや灯油などを多く作れる原油として知られています。WTI原油の主な特徴としては、以下が挙げられます。

・原油市場のなかでも取引量が多く、世界の原油市場に大きな影響を及ぼす
・WTI原油の価格はNY時間である夜中に大きく動きやすい
・取引手数料が無料でほぼ24時間取引ができる
・限月による保有期間の制限がない
・トレンドが継続しやすい

価格変動要因

WTI原油」の価格変動は基本的に「需要と供給」のバランスによって価格が変動します。代表的な例だと、以下の要因が挙げられます。

・石油輸出国機構(OPEC)や米国などの原油生産国による生産量の増産・減産方針により変動する
・災害、ウクライナや中東紛争のような戦争・テロなどによって生産が困難になった場合は価格上昇の要因となる
・原油産油国の設備導入などにより原油の調達効率が上がると生産量が増えるので価格下降の要因となる
・冬季は灯油の需要が増えるなどの季節性、消費パターンなどにより変動する
・景気悪化による需要減などでも価格下落要因になる

「WTI原油」のCFD取引をする際の注意点

「WTI原油」のCFD取引をする際の注意点

「WTI原油」はGMOクリック証券のCFDラインナップの中でも常に取引高が上位であり、人気銘柄ということもあり、CFDで「WTI原油」を取引するデメリットは特段ないですが、一般的に金融商品を取引する上でのデメリットはどうしても付きまといます。ここでは、敢えてデメリットとして考えられる要因を解説します。

・ボラティリティが非常に高い
・限月の乗り換えが発生する
・追証が発生する可能性がある

ボラティリティが高い

「WTI原油」はボラティリティが高く、価格変動が大きい銘柄の代表格です。慣れてない中で一気に相場が変動してしまうと、恐怖感が先にきてしまう可能性があるため、まずはCFD取引もそうですが、金融商品に慣れた時に取引を行う方が適切だと考えられます。
また、OPECなどの減産・増産、災害、戦争テロなどの影響を受けて敏感に価格変動する銘柄であるため、市場の情報は入りやすい銘柄ではありますが、情報へのアンテナは常に立てる必要があります。時間帯だと、ロンドン市場からニューヨーク市場まで原油取引は盛んに行われているので、日本時間夜間に価格変動しやすい傾向があります。夜遅くに最も値動きが大きくなるという点は、ポジションの持ち越しなどを考えると、注意が必要になります。

限月の乗り換えが発生する

原油CFDが参照している先物には、「限月」があります。一方で、原油CFDには限月がないので、参照する先物の限月を乗り換える必要があります。限月毎に価格が違うので、乗り換えの際には価格が大きく変更になることがあります。
本来であれば、この点は大きなデメリットになりますが、GMOクリック証券では「価格調整」というシステムを導入しており、限月が変更になる際は「価格調整額」にて評価損益を相殺させるため、ポジションに影響を与えないようになっています。取引所などでは、限月切り替えの際はポジションを決済して新たにポジションを建て直す業務を行うので、マイナスの値洗いが一度確定してしまうことになりますが、GMOクリック証券では「価格調整額」にて評価損益を調整しているので、取引を行うには非常に有利な環境が整っています。

追証(追加保証金)が発生する可能性がある

CFD取引は、レバレッジ取引ができるため、利益を大きくできる一方で損失リスクも大きくなります。適切に損切りをしなければ、損失額が膨らみ追証が発生する可能性があるため注意が必要です。具体的なケースを挙げると、OPECの方針が観測された際や災害や戦争・テロなどが起きた際はボラティリティが高くなるため、ポジションを保有している場合は注意が必要になります。

「WTI原油」のCFD取引で利益をあげるコツ

「WTI原油」のCFD取引で利益をあげるコツ

「WTI原油」のCFD取引で利益をあげるコツとしては、情報のアンテナを広げることが重要ですが、特に以下の内容を把握しておくと、有利に取引が進められるという項目を次章で説明します。

・世界経済や生産国の生産方針を確認する
・原油の在庫状況を確認する
・取引時間の癖や特徴を把握する

世界経済や生産国の生産方針を確認する

原油価格は、基本的に需要と供給のバランスによって決まるので、原油の需給と供給に影響を与える事象について確認することが大事です。上述しているように、OPECや米国などの産油国の増産・減産などの方針、原油消費に影響のある世界経済の動き、戦争やテロといった政治や地政学リスクなどは把握しておくようにしましょう。

原油の在庫状況を確認する

また、米国の「EIA週間石油統計在庫」という経済指標が毎週発表されますので、この経済指標を確認し、現在原油在庫はどうなっているのか、原油在庫が多いので価格が下がりそうだ、在庫が少ないので価格が上がりそうだ、などの予測をしましょう。

取引時間の癖や特徴を把握する

時間帯の特徴としては、米国市場が世界の原油市場のなかでも取引量が多く、世界の原油市場に大きな影響を及ぼす時間帯となります。他の時間帯だと、アジア市場よりは、欧州、米国市場の方が価格変動が大きく、利益を狙いやすい傾向があります。結果的に、WTI原油の価格はNY時間である夜中に大きく動きやすいため、短期売買を行うのであれば海外時間(日本時間22時-翌2時)が適していると考えられます。CFDでは、取引手数料が無料でほぼ24時間取引ができるので、NY時間である夜中でも取引が可能であることもメリットだと考えられます。

まとめ

原油は、市場で売買されている原油先物を参照原資産として、CFDでも原油の取引が可能です。原油のなかでも「WTI原油」は米国の市場で活発に取引されており、取引量が多いため一般的にはWTI原油の先物価格が原油の代表的な指標価格とされます。原油CFDはボラティリティが高いので注意が必要ですが、反面、大きな利益を得ることもできるので、投資銘柄としては非常に魅力的です。

原油価格は、基本的に、需要と供給のバランスによって決まるので、 OPECや米国などの産油国の増産・減産などの方針、 原油消費に影響のある世界経済の動き、 戦争やテロといった政治や地政学リスクなどを把握しておく必要があります。

GMOクリック証券では、CFDで「WTI原油」や「北海原油」を取り扱っています。また、必要な情報などもマーケット情報から仕入れることができますので、取引しやすい環境が整っています。使いやすいチャートツールでCFD取引をしたい、原油CFDを取引したい方はGMOクリック証券の利用を検討してください。

CFDでWTI原油を取引するなら「GMOクリック証券」を検討しよう

CFDでWTI原油を取引するなら「GMOクリック証券」を検討しよう

GMOクリック証券のCFDでは、WTI原油先物を参照原資産とする「WTI原油」のほか、北海ブレント原油先物を参照原資産とする「北海原油」も取り扱っています。

また、GMOクリック証券では手数料無料でレバレッジを活用して少ない資金で取引を始められる(レバレッジ 商品CFD20倍)ことがメリットです。さらには、海外市場が開いている夜間や祝日も取引できる、日本円のまま取引できる、高機能で使いやすい取引ツールが提供されているなど、初心者から上級者までの方に納得いただけるサービスをご用意しています。原油CFDを考えている方は、GMOクリック証券を検討してください。