米国株CFDの魅力とは?メリットやデメリット、取引する場合のポイントを解説

CFDお役立ちコラム

米国株CFDの魅力とは?

米国株CFDとは、米国のニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している株式を参照原資産とする商品です。GAFA(グーグル(アルファベット)、アマゾン、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)、アップル)と呼ばれる米ビッグテック企業はもちろん、ウォルト・ディズニー、コカ・コーラ、スターバックス、ネットフリックス、マクドナルドなど、我々日本人の生活に馴染みのある米有名企業に対しても日本円での投資が可能です。

本記事では、米国株CFDのメリットや注意点、取引する際のポイントなどを解説していきます。

CFDとは?

CFDとは?

CFDとは「Contract For Difference」の頭文字を取った略称で、日本語では「差金決済取引」と訳されます。CFDでは、実際に株式や金先物、原油先物といった商品(参照原資産と呼ばれます)に投資するのではなく、GMOクリック証券などの取引業者に対して証拠金を預け入れ、その取引業者が参照原資産の市場価格を用いて価格決定する商品を売買します。この商品の価格は参照原資産の市場価格に連動するため、CFD取引を使えば実際に株式などの受け渡しをせずとも、取引開始時と終了時の価格差により利益を狙う投資が行えます。

また証拠金を預け入れると先述しましたが、CFDはFXと同様にレバレッジ取引が可能であり、これにより少ない資金を担保に大きな金額を運用し、大きな利益を得られる可能性があります。しかし、同様に想定以上の損失が発生してしまうリスクもあるため、その点には注意が必要です。

取引業者によってCFDでの取扱銘柄は異なりますが、GMOクリック証券では冒頭に記載したような米国株式をはじめ、国内外の株価指数先物、金や原油などの商品先物を参照原資産とした多数の商品を取り揃えています。

GMOクリック証券のCFD取扱銘柄一覧はこちら

FXとCFDの違い

それではよく聞く「FX」とCFDの違いは何なのでしょうか。実は大きな違いと言えるのは投資先の商品であって、むしろ仕組みとしては、FXはCFDの一種とも言えるのです。FXは「Foreign Exchange」の頭文字を取った略称で、日本語では「外国為替取引」と訳されます。これは一国の通貨を別の国の通貨と交換し、通貨の交換レートの変動を利用して利益を狙う投資になります。

FXの例として、米ドル/円のレートが1ドル=150円の時、米ドルが円に対して上昇する(=円安になる)と判断した場合、円を売って米ドルを購入する取引を行います。その後判断通りに米ドル/円のレートが1ドル=151円となった時、逆に米ドルを売って円を買い戻す取引をします。こうすれば1ドルを150円で買った後、151円で売っているわけですから、差額の1円が利益となる、という仕組みです。

先程CFDは「取引開始時と終了時の価格差により利益を狙う投資」と記載しましたが、FXもその観点では同様のことを行っているため、CFDの一部と言えます。またCFD、FXともに、取引業者に証拠金を預け入れてのレバレッジ取引が可能である点、「売り」からも「買い」からも取引が始められる点も同じです。CFDはFXと全く別の商品と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は取引の感覚としては、両者は似通っていると言えるでしょう。

米国株と日本株の違い

米国株と日本株の違い

CFDについて理解したところで、米国株CFDの解説を始めていきましょう。まず、参照原資産となる米国株の特徴について、日本株と比較しながら解説します。

米国株とは

米国株とはニューヨーク証券取引所やナスダックなど、米国の取引所に上場している株式を指します。ニューヨーク証券取引所は世界でもイギリスのロンドン証券取引所に次いで古い歴史を持つ証券取引所で、コカ・コーラ、NIKE、Visaといった米国の大型優良企業が多く上場しています。対してナスダックはベンチャー企業向けの株式市場で、マイクロソフトやアップル、アマゾンなど勢いのあるIT企業が多く上場しています。

また米国の代表的な株価指数としては「S&P500」や「ナスダック総合指数」などがありますが、最も有名なのは「NYダウ(ダウ工業株30種平均)」です。NYダウはニューヨーク証券取引所またはナスダックに上場している米国各業種の代表的な30銘柄により構成される株価指数です。構成銘柄はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が選定し、時代に合わせて入れ替えを行っています。そのため名称には「工業株」とあるものの、現代では工業のみならず、幅広い業種の銘柄が選定されています。

米国株の特徴としては下記のような点が挙げられます。
・1株から購入可能。
・株主への還元を重視する傾向があり、年4回の配当を行う企業が多い。
・急激な価格変動に対するリスク管理手段として、S&P500が一定以上の下落を起こした場合に取引所での取引を一時的に停止させる「サーキットブレーカー」という制度がある。

日本株とは

日本株とは東京証券取引所など、日本の取引所に上場している株式を指し、日本の代表的な株価指数として「日経平均株価(日経225)」や「東証株価指数(TOPIX)」などがあります。

もっとも有名な「日経平均株価(日経225)」は、東京証券取引所のプライム市場に上場している225銘柄により構成される株価指数です。構成銘柄は日本経済新聞社が市場流動性の高さや、業種ごとのバランスを考慮して選定しています。

日本株の特徴としては下記のような点が挙げられます。
・100株単位での購入が一般的。
・年2回の配当が一般的。
・急激な価格変動に対するリスク管理手段として、銘柄ごとに株価の1営業日内での変動幅(上昇、下落問わず)を制限する仕組み(値幅制限)がある。

米国株CFDを取引するメリット

米国株CFDを取引するメリット

米国株CFD取引には様々なメリットがあります。米国株CFDはレバレッジを効かせることができるので、資金以上の取引が可能であり、「売り」から取引をすることができます。これらが一般的なメリットですが、米国株という点にフォーカスすると、米国株の銘柄は有名なものが多いので、馴染みがあるということがメリットとして挙げられます。これらを順に解説していきます。

米国株CFDは少ない元手から始められる

先述の通り米国株は日本株と異なり、1株から購入が可能です。よって米国株CFDも同様に原資産価格の1倍が取引単位に設定されている場合が多く、少額からの投資が可能となっています。投資資金の少ない初心者の方でも取引を始めやすい銘柄と言えるでしょう。

ただし取引単位や最小取引数量などは取引業者によって異なる場合があるため、注意が必要です。GMOクリック証券では、米国株CFDの取扱銘柄は全て、取引単位を原資産価格の1倍としています。

GMOクリック証券 米国株CFD取扱銘柄

売りからでも取引を始めやすい

米国株CFDに限りませんが、CFD取引は「買い」からだけでなく、「売り」からも取引を始めることができます。そのため上昇相場だけでなく、下落相場でも収益をあげることが可能です。

例えば上昇相場なら買いから入り、買った価格よりも高い価格で売ることができれば差額が利益となります。その後下落相場になれば売りから入り、売った価格よりも安い価格で買い戻すことができればこちらでも差額が利益となる、といった仕組みです。

株式取引でも信用取引であれば、空売りによって売りから取引を始めることは可能です。ただし、信用取引口座を追加で申込・開設する必要があります。
その点CFD取引の場合はCFD取引口座さえ開設していれば、その時点で売りからの取引が可能となるため、余計な手間がかかりません。

手数料がスプレッドだけですむ

GMOクリック証券のCFD取引は、の取引手数料(売買手数料)や為替手数料がは無料となっており、取引で発生するコストは売値と買値の差額、すなわち「スプレッド」だけです。

ただし個別株やETFなど一部銘柄では、別途「金利調整額」や「権利調整額」の受払いが発生する場合もあるので注意が必要です。

世界的大企業の銘柄を取引できる

世界経済の中心である米国の株式市場には、日本にないような規模の世界的大企業も上場しており、日本人の間でも知名度の高い様々な銘柄をCFDで取引できます。
たとえば、「GAFA」や「MATANA」と呼ばれる米国のITテクノロジー分野の巨大企業も、米国株式市場に上場している企業の一部です。

■GAFA…米国のビッグテック企業
G:Google(グーグル、上場しているのは持株会社のAlphabet(アルファベット))
A:Amazon(アマゾン)
F:Facebook(フェイスブック、現在はMeta Platforms(メタ・プラットフォームズ)に社名変更)
A:Apple(アップル)
の4社

■MATANA…テクノロジー系の新たなリーディングカンパニー
M:Microsoft(マイクロソフト)
A:Amazon(アマゾン)
T:Tesla(テスラ)
A:Alphabet(アルファベット)
N:NVIDIA(エヌビディア)
A:Apple(アップル)
の6社

GMOクリック証券の米国株CFDでは、上記10銘柄を全て取り扱っています。
GMOクリック証券のCFD取扱銘柄一覧はこちら

米国株CFDに投資するデメリット

米国株CFDに投資するデメリット

一方で米国株CFD取引にはデメリットもあります。為替変動リスクや追証発生リスクなどは一般的なリスクとして認識されています。また、調整額があることや、NISA口座や特定口座ではCFD取引ができないなどが特殊要因として挙げられます。これらも順に解説していきます。

為替変動のリスクがある

保有している米国株CFDで米ドル建てでは利益が出ている場合でも、外国為替相場の変動により、円換算ベースでは損失となるリスクがあります。

米ドル/円のレートが1ドル=150円の時に買った米国株CFDの価格水準が変わっていなかったとして、現在米ドル/円のレートが1ドル=120円と円高になっている場合、円換算では20%の損失となります。

ただしこれには円安になれば逆に利益が割り増しになるという側面もあるため、米国株CFDの取引は対象銘柄の値動きの他にも、「円高の時に買い、円安の時に売る」ということを意識し、売買タイミングを工夫する必要があります。

追証発生のリスクがある

米国株CFDに限りませんが、価格が取引時の想定と反対方向に動いてしまった場合は損失が発生します。加えてレバレッジを高くしていた場合、その倍率に応じて損失額も大きくなってしまいます。

自身の投資余力に応じて取引数量を調整しなければ、価格の逆行時に損失が膨らみ、取引業者から「追加保証金(追証)」の入金を求められる場合や、保有銘柄が強制決済(ロスカット)になる場合もあります。

ポジションの持ち越しで調整額が発生する

CFD取引ではポジション(建玉)を決済せずに日をまたいで翌営業日に持ち越した場合、銘柄によっては「金利調整額」や「権利調整額」といった各種調整額の受け払いが発生する場合があります。
米国株CFDで翌日にポジションを持ち越したい場合や、長期で保有をしたい場合などは金利調整額、権利調整額の影響を考慮しなければなりません。

特定口座やNISA口座の対象外

株式の取引口座には、一般口座、特定口座、NISA口座があります。
➀一般口座:証券会社は年間取引報告書を作成しないため、確定申告に必要な書類をすべて口座名義人自身で作成して確定申告する。
②特定口座:証券会社が年間取引報告書を作成するため、「源泉徴収あり」の場合は証券会社が納税処理を行う。ただし「源泉徴収なし」の場合は証券会社が作成した報告書をもとに口座名義人自身で確定申告する。
③NISA口座:この口座での取引は利益が出ても課税の対象外となる。

しかしCFD取引の場合、特定口座とNISA口座は利用できません。またCFD取引で利益が出た場合は、この利益額に対し申告分離課税(雑所得)として20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)の税金がかかるため、口座名義人自身で確定申告をする必要があります。

ただしその年の利益額がそのまま課税対象額になるわけではなく、損失が出た場合は損失繰越として3年間繰り越せるため、こちらとの相殺が可能となるほか、FXとも損益通算が可能です。また、利益が20万円以下である給与所得者などは申告が不要な場合もあるので、確定申告が必要か否かは別途確認する必要があります。

米国株CFDを取引する際のポイント

米国株CFDを取引する際のポイント

次に米国株CFDを取引する際の注意点や、損失リスクを抑えるためのポイントを解説していきます。

業種セクターを分散させる

投資におけるリスク分散の格言として、「卵はひとつのカゴに盛るな(Don’t put all your eggs in one basket.)」というものがあります。これは卵をひとつのカゴに盛ると、そのカゴを落とした時に全ての卵が割れてしまいますが、複数のカゴに分散して卵を盛っておけば、ひとつのカゴを落としてその中の卵を割ってしまったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむ、すなわち株式投資で言えば、同じ業種セクターの企業は同じような値動きをする傾向が強いため、米国株CFDをはじめ株式に投資する際は、値動きの性質が異なる複数の業種セクターに分散して取引しておくことで、ある業種セクターが低迷した場合に被る損失リスクを分散できる、ということを指しています。

具体的には、景気が良い時に大きな株価上昇が期待できる「景気敏感株」や、景気動向にあまり影響されない「ディフェンシブ株」などを参照原資産とする各種CFD銘柄に対して、それぞれバランスよく分散して投資するとよいでしょう。

一般的には自動車や金融、不動産、半導体などの業種セクターが「景気敏感株」と呼ばれ、電力・ガスといった公益企業、食料品、医薬品、通信などの業種セクターが「ディフェンシブ株」と呼ばれています。

米国株CFDにおいて実際にどの企業がどの業種セクターに属しているかは、下記リンクからGMOクリック証券のCFD取扱銘柄一覧をご覧ください。
https://www.click-sec.com/corp/guide/cfd/lineup/

米国株の決算や配当日などの企業情報を調べる

株式投資には、売買以外に利益を得る方法として配当金制度があります。配当金は企業ごとの決算期に合わせて、当該株式を指定の日付(権利付最終日)までに買いで保有している場合に受け取れるものです。日本株は配当を年に1~2回としている企業が多いですが、米国株の場合は年に4回ほど配当を出している企業が多くあります。また米国株の配当金は日本株よりも高い場合が多いため、配当による利益を狙う場合は米国株への投資に優位性があります。

米国株CFDにおいてもこの配当金に相当する「権利調整額」が発生するため、事前に企業の決算・配当日を調べておき、その決算・配当日に合わせて米国株CFDを買いで保有しておけばインカムゲイン(資産を一定期間保有していることで得られる利益)を狙えます。ただし反対に売りで保有している場合には権利調整額を支払う必要があるため、この点は注意が必要です。

米国株CFDを取引したい方はGMOクリック証券の利用を検討しよう!

米国株CFDを取引したい方はGMOクリック証券の利用を検討しよう!

GMOクリック証券におけるCFD取引の強みとして、下記の4点が挙げられます。
・CFDの取扱銘柄が豊富。
GMOクリック証券のCFD取扱銘柄一覧
・業界最低水準のスプレッドで取引コストが安く、さまざまな国の株価指数や商品、外国株への投資を日本円で行える。
・さらに、高機能で使いやすい取引ツールが用意されており、iPhoneやAndroidをはじめ、PCでも利用可能。
CFD アプリ・ツール一覧
・あんしんのサポート体制、フリーダイヤル(無料)や問い合わせフォームでサポートが可能。

CFD取引を始めたい、米国株CFDを取引してみたい方は、GMOクリック証券の利用を検討してみましょう!

まとめ

■米国株CFDのポイント
・米国株CFDは、米国のニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している株式を参照原資産とした商品。
・米国株CFDは少ない元手で取引が始められるほか、売りからでも取引しやすい、手数料がスプレッドだけですむ、世界的大企業の銘柄を取引できる、など複数のメリットがある。
・GMOクリック証券の米国株CFDでは、日本人にも馴染みのある、さまざま米有名企業に日本円で投資ができる。
・加えて取扱銘柄が豊富、高機能で使いやすい取引ツール、あんしんのサポート体制など、魅力がたくさんある。