FXはレバレッジなしでの取引も可能!基礎知識と利益を出すポイントを解説

FXネオお役立ちコラム

FXはレバレッジを効かせると少ない自己資金で大きな利益を得られる可能性がありますが、レバレッジをかけないリスクを抑えた取引をすることもできます。ただし、リスクを抑えてFX取引をしたい場合、レバレッジの仕組みや、レバレッジなしで取引するポイントを理解することが重要です。

本記事では、FXにおけるレバレッジの基礎知識や、レバレッジなしで利益を出すポイントについて解説します。

FXのレバレッジとは?

レバレッジとは日本語で「てこの原理」という意味があり、FXにおいては少ない資金でも証拠金を預けて、本来の資金より大きな取引ができる仕組みを指します。

例えば、1ドル=100円の時に1,000通貨の取引を行う場合、レバレッジ無し(レバレッジ1倍)であれば、100,000円の資金が必要ですが、レバレッジ10倍であれば、10,000円の資金で取引することができます。

FXのレバレッジの最大倍率は?

かつてFXは、100倍や200倍といった高レバレッジの取引が可能でしたが、2011年8月以降現在は、国内FX会社のレバレッジは金融庁の規制により、個人の場合、最大で25倍(必要証拠金率4%以上)までの取引が可能となっています。
※2023年8月現在

FXのレバレッジの計算方法

FXのレバレッジは、取引数量や証拠金等によって決まります。例を挙げて実際のレバレッジ倍率を計算してみましょう。

【計算例】
米ドル円の通貨ペア、証拠金10万円、米ドルを1ドル100円のときに10,000通貨購入した場合

100円×10,000通貨÷10万円=10倍

レバレッジは10倍

FXはレバレッジなし(1倍)でも取引可能

FXはレバレッジなし、つまり1倍で取引をすることも可能です。

先の計算式を参考に、レバレッジ1倍で必要な証拠金を計算すると、米ドルが1ドル100円のときに1,000通貨購入する場合は10万円、10,000通貨購入する場合は100万円の証拠金があればレバレッジ1倍での取引は可能です。

※なお、FXのレバレッジは、1倍・5倍・10倍・25倍などあらかじめ用意されたレバレッジ倍率から自身で選択するタイプと、レバレッジが25倍で固定されているタイプの2種類があります。

FXでレバレッジなしの取引をするメリット

レバレッジなしでのFX取引は、ロスカットのリスクがほとんどない、長期保有に向いているというメリットがあります。ここでは各メリットについて、詳しく紹介していきます。

ロスカットのリスクを抑えられる

レバレッジなし(1倍)にすると、ロスカットされる可能性が限りなく低い環境で取引ができます。

ロスカットとは先述したとおり、想定外の相場変動があった場合に投資家の損失拡大を防ぐために、証拠金維持率が一定の水準を下回ると、ポジションをすべて強制決済する仕組みのことです。

ただし突然ロスカットが執行されるわけではなく、まず証拠金維持率を下回ると追加で証拠金の差し入れを求められ、一定期間内に証拠金の差し入れがなかった場合に執行されます。

証拠金維持率は「時価評価総額÷必要証拠金×100」で計算され、FX会社ごとに異なります。例えばGMOクリック証券の「FXネオ」では、証拠金維持率50%未満まで証拠金維持率が低下するとロスカットの対象となります。

【証拠金維持率の計算例】
FX口座に10万円、1ドル100円で1万通貨保有した場合の証拠金維持率は?
10万円÷4万円※2×100=250%
証拠金維持率は250%

※必要証拠金100円×1万通貨×4%

なおレバレッジ倍率が高いほど、価格変動で生じる損益が資金に対して大きくなることから、ロスカットの可能性が高くなります。

相場は常に変動しているため、レバレッジをかけているとロスカットが発生する可能性があります。しかしレバレッジなしの取引は、ロスカットされる可能性は理論上ゼロと言えます。
口座に100万円あったときのレバレッジごとの取引可能通貨量や証拠金維持率、ロスカット基準についてまとめると以下の通りとなります。

レバレッジ取引可能数量1ドル100円で取引を始めた場合、1ドルいくらになったらロスカットになる?
なし(1倍)1万通貨理論上ロスカットにならない
10倍10万通貨約91.83円
25倍25万通貨約97.95円

※証拠金維持率は50%で計算。

※GMOクリック証券のロスカット基準です。詳しくはロスカットシミュレーションをご確認ください。https://www.click-sec.com/corp/guide/fxneo/simulation/

FXでレバレッジなしの取引をするデメリット

レバレッジをかけずにFX取引をするとリスクは抑えられます。あえてデメリットを挙げるとするなら資金効率が悪く、必要な証拠金が多くなる点でしょう。これらのデメリットについても詳しく解説します。

FX取引に必要な証拠金が多くなる

レバレッジなしの取引をするには、ある程度の資金を準備する必要があります。レバレッジ倍率ごとに100万円分の取引をするために必要な資金を見てみましょう。

【レバレッジ倍率ごとに100万円分の取引をするために必要な資金】

レバレッジ必要な資金
なし(1倍)100万円
5倍20万円
10倍10万円
25倍4万円

レバレッジなしにすると、取引したい金額の証拠金を全額用意する必要がありますが、レバレッジ倍率を上げることで必要な資金を減らすことができます。

レバレッジを効かせる場合に比べて資金効率が悪い

レバレッジを効かせるとリスクは抑えられますが、資金効率が悪いと考えることもできます。

一方、レバレッジを効かせると、少ない自己資金で大きな取引ができます。リスクは高くなりますが、資金効率としては優れていると言えるでしょう。

例えば1ドル100円のときに1万通貨をレバレッジなし(1倍)で購入する場合、100万円の資金が必要です。1万通貨を購入して仮に円安になり、1ドル101円になると1万円の利益になります。

一方、同様の取引をレバレッジ25倍で行った場合、必要な資金は4万円です。この場合も、円安で101円になれば1万円の利益になります。

レバレッジをかけることで、少ない自己資金でも大きな資金のときと同等の利益を出すことが可能です。

レバレッジなしのFX取引で利益を出すポイント

スワップポイントで利益を出す

レバレッジなしの取引で利益を出すには、スワップポイントを狙うことで安定的な利益が期待できます。

スワップポイントとは、通貨ペア間の金利差から生じる利益のことです。スワップポイントは通貨ペアのうち、金利の高い通貨を購入して金利の低い通貨を売ることで、保有期間に応じてスワップポイントが受け取れます。そのため長期間保有することで、スワップポイントを少しずつ積み上げていくことができます。
(逆に、金利の低い通貨を購入して、金利の高い通貨を売る場合は、金利差分のスワップポイントの支払いが発生します)

例えば米ドル円の通貨ペアであれば、2023年7月時点ではアメリカのほうが政策金利が高いため、米ドル円の通貨ペアで「ドル買い」の新規注文をして保有することで、ほぼ毎日のようにスワップポイントが受け取ることが可能です。

日本円は依然として、低金利のため大半の外貨が日本円より高金利な状態であるため、しばらくの期間はドル円などのスワップポイントの積み上げが期待できるといえるでしょう。

取引コストが安いFX会社を選ぶ

多くのFX会社では取引手数料を無料としていますが、スプレッドはかかります。スプレッドとは通貨ペアごとに設定されている買値と売値の差額のことで、FXにおける実質的な手数料にあたります。

1件当たりのスプレッドはあまり負担に感じないかもしれませんが、売買するたびにかかる費用のため、長期的な視点で見ると、利益額が大きく変わる可能性があります。

取引コストをできるだけ抑えるために、スプレッドが狭い(安い)FX会社を選びましょう。

コストを抑えたFX取引をしたい方は「FXネオ」を検討しよう

GMOクリック証券が提供するFX取引サービス「FXネオ」は、サクサク快適に取引ができる高機能なツールが利用できます。また取引ツールはPC用の「はっちゅうくんFX+」、スマホ専用のFX取引アプリ「GMOクリックFX」を用意しており、自宅でじっくりトレードをしたい方、どこでも気軽にトレードをしたい方などライフスタイルに合わせて使い分けることも可能です。

各ツールに備わっている高機能なツールを利用して相場分析をすることで、FX取引の勝率の改善も期待できるでしょう。

さらに「FXネオ」は高いスワップポイントが得られる通貨もお得に取引ができます。コストを抑えてFX取引をしたい方は「FXネオ」の利用をご検討ください。

まとめ

FX取引ではレバレッジを効かせると、少ない自己資金でも大きな取引ができる可能性があります。国内FX会社では最大25倍までレバレッジを効かせられますが、その一方でレバレッジが高いほどリスクも大きくなる点には注意が必要です。

また、証拠金や取引通貨数量を調整することで、レバレッジなしの取引も可能です。レバレッジなしの取引は、資金効率が悪いデメリットがある半面、ロスカットのリスクがほとんどないため、長期保有に向いています。こうしたレバレッジなしの取引を利用して利益を出すためには、スワップポイントを利用することが効果的です。

GMOクリック証券の「FXネオ」は高機能ツールを備えているうえ、高金利スワップでお得に取引ができます。これからFX取引を始めたい方は、GMOクリック証券の「FXネオ」の利用をぜひご検討ください。