FXの取引時間は?各市場の時間帯と値動きの特徴も解説!

FXネオお役立ちコラム

本記事では、FXの取引時間と市場ごとの特徴、注意して取引すべきタイミングなどを詳しく解説します。限られた時間で効率良く取引を進めたいと考えている方は、ぜひご参考にしてください。

FXの取引時間

FXでは、平日と祝日のほぼ24時間いつでも取引が可能です。

FXは2国間の通貨を交換して利益を狙う取引で、円やドルなどを交換する場は「外国為替市場」と呼ばれ、世界中の金融機関同士が取引を行う「インターバンク市場」と、金融機関と銀行や顧客との取引が行われる「対顧客市場」の2つがあります。

外国為替市場は、株式でいうところの「証券取引所」のような、特定の場所があるわけではなく、電話やインターネットなどを用いて売買が行われ、世界中の金融機関や投資家などが24時間取引を行っています。そのため、FXでは時間に縛られずいつでも取引ができるようになっているのです。

細かい取引時間はFX会社によっても異なりますが、月曜の午前7時から土曜の午前7時までと定めているケースが一般的です。サマータイム(夏時間)中は、月曜の午前7時から土曜の午前6時までと、取引時間は若干短くなります。

ライフスタイルを考慮しながら、日中だけではなく夕方以降の時間帯も含めて比較的自由に取引できることが、FXの大きな魅力の一つといえるでしょう。

休場または営業時間が短縮するタイミング

世界中の金融機関が休みになるため、FXでは土日や元旦の取引はできません。

厳密にいえば、イスラム圏では金曜・土曜が休みとなるため、中東の一部地域で日曜に取引が行われるケースはあります。しかし取引の参加者はほとんどおらず、売買も成立しにくいため、基本的に土日の取引はできないと考えておいたほうがよいでしょう。

クリスマスも、欧米の多くの地域で休日となるため取引するのが難しくなります。ただし全く取引できないわけではなく、営業時間が短縮されているケースが多いようです。

ただし、取引ができないタイミングでも為替レートは変動し続けている点には注意しましょう。たとえば、土日の間に為替に大きな影響を与えるイベントが発生した際には、中東市場で取引する投資家もいるからです。

FXの各市場の取引時間帯と特徴

以下の見出しでは、FXにおける主な市場の取引時間や特徴を詳しく解説します。

なおFX取引の舞台となる各市場は、具体的な取引場所が実在するわけではありません。各時間帯で特に取引が活発に行われている都市の名前が、市場名に用いられています。

ウェリントン・シドニー市場

ウェリントン・シドニー市場の主な取引時間は日本時間の5〜15時です。世界の為替市場の中で最も早く動き始めるため、週末に市場に大きな影響を与える出来事が起こった場合は一番早く反応します。

ただし、基本的には市場参加者が少ない時間帯です。特に朝方の5〜8時は、値動きがほとんどないうえに、スプレッドが広がりやすい傾向もあるため、利益を狙いにくくなっています。予測し得ない値動きをするケースも珍しくないため、初心者は取引するのを避けたほうがよいでしょう。

東京市場

東京市場の主な取引時間は日本時間の8〜17時です。香港やシンガポールなど、アジア地域に住んでいる方が取引に参加し始めます。

円を含む通貨ペアの取引が活発になりやすいのが特徴です。仲値(金融機関が顧客と外国為替取引をする際に基準とする為替レート)が決まる9時55分の前後は、ドルが買われやすく円安方向に為替レートが変動しやすくなるといわれています。

特に「ゴトウ日」と呼ばれる5日、10日、15日、20日、25日、30日は、海外の取引先にドルで支払いを行う日本企業が多く、海外への支払いのためにドルが多く買われやすい傾向です。

銀行もドルの需要を見越して資金調達を行うため、仲値の公示前にドル買いの圧力が加わりやすく、円安ドル高になりやすいとされています。

ただし、この10時前後を除けば比較的値動きは落ち着いているため、大きな損失を出すリスクを抑えて取引したい方にはおすすめと一般的には言われています。

ロンドン市場

ロンドン市場の主な取引時間は日本時間の17〜翌2時です。

ロンドン市場は世界最大の外国為替市場(※)で、世界全体の4割近くの取引量を占めています。ロンドン市場の開く17時からは市場参加者も増加し、一気に値動きが出てきます。19時を過ぎるとトレーダーが昼休みに入るため、値動きは落ち着く傾向があるようです。
※国際決済銀行(BIS) 2022年外国為替市場及び店頭(OTC)デリバティブ市場に関する中央銀行サーベイ参照

この時間帯では、ユーロやポンドなどを含む通貨ペアが活発に取引され、ユーロ圏の経済指標が発表されると値動きは特に大きくなります。利益を狙えるチャンスもある一方で、損失が発生するリスクもあるため、注意が必要です。

ニューヨーク市場

ニューヨーク市場の主な取引時間は日本時間の22〜翌5時です。
21時過ぎになるとアメリカからの参加者も加わり、為替の値動きは1日を通してピークを迎えます。消費者物価指数(CPI)や失業率、非農業部門雇用者数(NFP)などの米国の重要な経済指標が発表されるのもこの時間帯です。午前2時過ぎになると、欧州の株式市場が終了となるため、値動きは落ち着き始めます。

22〜翌2時はロンドン市場の開場時間とも重なるので取引量が多くなる傾向があります。大きなトレンドも発生しやすいので、時間が限られている方はこの時間帯に絞って取引する方も多くいます。

FXの取引時間帯に関する注意点

比較的、時間に縛られず取引できるのがFXの魅力ではありますが、リスクが大きくなる時間帯もあります。FXで継続的に利益をあげるためには、損失を最小限に抑えることが大切です。実際に取引をする場合は、以下のポイントに注意しておきましょう。

サマータイム制度による取引時間の変更に注意する

サマータイム制度とは、太陽の出ている時間帯を有効に活用するために欧米を中心に導入されている制度です。サマータイムでは、標準時間よりも時刻が1時間早く進められるので、取引時間や経済指標の発表時間なども1時間早くなります。

多くのFX業者は夏時間から標準時間へ切り替わるのは11月の第1日曜日で、標準時間から夏時間へ切り替わるのは3月の第2日曜日としています。取引のチャンスを逃さないためにも、切り替わるタイミングは事前に把握しておきましょう。

注目度の高い経済指標が発表される時間帯に注意する

政策金利や米国雇用統計、国内総生産(GDP)など、市場に大きな影響を与える経済指標が発表されるタイミングには注意しましょう。想定以上に大きく価格が動いたり、急にトレンドが転換したりするなど、値動きの予測がしづらくなります。

そのほかに、政府高官や中央銀行総裁などの要人による発言があったタイミングなども予測不能な値動きを示す場合があるため、初心者のうちは取引を控えたほうが無難でしょう。

なお、経済指標が発表されるタイミングは、多くの場合FX会社の公式サイトで確認可能です。GMOクリック証券では「経済カレンダー」から、国名や重要度で絞って経済指標の発表時間を調べられます。

金曜日や月末のタイミングに注意する

FXを始めたばかりの方は、金曜日や月末の取引は避けたほうがよいかもしれません。

土日に為替レートが変動して大きな損失を出すことを避けるために、金曜日は多くの投資家が決済を行います。また毎月第一金曜日には米国雇用統計の発表もあり、その前後では相場が荒れるケースも珍しくありません。
さらに月末は、機関投資家やヘッジファンドなどの大口投資家がリバランス(保有する資産の比率を当初の資産配分の比率に戻す作業)するために活発に取引を行う傾向があるようです。

つまり、急激に取引量が増えることで大きな価格変動が起こりやすいのが、金曜日と月末のタイミングなのです。

想定外の損失を被る可能性もあるので、特別な理由がない限りは取引しないほうが無難かもしれません。

市場参加者が少ない時間帯に注意する

クリスマスや年末年始の前後、早朝などは市場参加者が少なくなるため、取引する際は十分に注意しましょう。
取引量が著しく少なくなるため、希望価格で注文が成立しなくなったり、スプレッドが大きく広がったりする可能性があります。短期間で急激に大量の資金が流れ込み、値動きが大きくなるケースにも注意したいところです。
取引量の少なくなる時間帯では、利益を得にくく大きな損失を抱えるリスクが高いと理解しておきましょう。

コストを抑えたFX取引をしたい方は「FXネオ」を検討しよう

取引時間に注意しながら売買をしたい方は「FXネオ」の利用を検討してみてください。

FXネオであれば、サクサク快適に取引できる高機能なツールを使った取引が可能。1クリックで即時注文が可能な「スピード注文」やアラート機能なども充実しています。専用のスマホアプリからの取引もできるので、チャンスを逃さずにスピーディーな取引ができるでしょう。

取引手数料は0円で、取引コストの低さも魅力です。デモ取引にも対応しているため、初心者の方でもトレードに慣れてから実際の売買を始められます。

申し込みは最短1分で完了するので、この機会に口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

※上記スプレッドは完全固定されたものではございません。例外的に、市場の急変時(震災などの天変地異、各国中央銀行の市場介入、その他外部要因)や市場の流動性が低下している状況(米国東部時間午後5時前後、年末年始、クリスマス時期など)、重要指標発表時間帯などにより、スプレッドが拡大する場合があります。

まとめ

FXは、土日や元旦を除いて24時間いつでも取引できるのが魅力です。
ただし、時間帯や市場ごとに値動きには特徴があるため、自分に向いている時間帯を見極めて取引しましょう。初心者の場合は、大きな価格変動が起こりやすく想定外の損失を被る可能性が高いタイミングの取引は避けたほうが無難かもしれません。

時間帯や値動きに注意してFX取引をしたい場合は、サクサク快適に取引ができるGMOクリック証券の「FXネオ」の利用をおすすめします。高機能なツールを無料で利用でき、取引コストも低く抑えられるため初心者から上級者まで利用しやすいサービスです。興味を持った方は、GMOクリック証券での口座開設を検討してみてください。