オプション取引とは

予備知識

ここでは一般的なオプション取引の仕組みを説明するよ!
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オプション取引とは、「ある商品を将来の特定の期日に、特定の価格で買う権利、または売る権利を売買する取引」のことで す。買う権利のことを「コールオプション」、売る権利のことを「プットオプション」といいます。
オプションの買い手は、「プレミアム」(「オプション料」ともいいます)を支払って権利を取得し、権利行使期日に価格が権利行使価格に達していた場合には、その権利を行使することができます。
オプションの売り手は、「プレミアム」(オプション料)を受け取って権利を売却し、権利行使期日に価格が権利行使価格に達していた場合には、買い手の権利行使に応ずる義務を負います。

プレミアム

オプションを取引する際、一定価格で売買する権利の価値のことです。オプション料やオプション価格と呼ばれることもあります。

原資産

オプションの権利を行使すること(=あらかじめ定められた価格で買う、または売ること)のできる対象資産のことを「原資産」といいます。オプションとは、この「原資産」から派生した商品と呼ぶこともできます。原資産となるものには、株式や為替、貴金属など様々な資産があります。

満期日(権利行使期日)

オプションの権利行使ができる特定の期日のことを、「満期日」(または権利行使期日)といいます。
満期日になると、オプションを買った側は、権利行使条件を満たしている場合には、その権利を行使することができます。逆にオプションを売った側は、買った側が権利を行使した場合、それに応じる義務があります。

権利行使価格

満期日に権利を行使した場合、ある商品を買う、または売ることのできるあらかじめ定められた特定の価格のことを「権利行使価格」といいます。

一般的なオプション取引の仕組み

種類 売買 権利・義務 プレミアム
(オプション料)
内容 損益
コール 買い 買う権利 支払 権利行使を行うと、コールの売り手から権利行使価格で商品を買うことができます。 利益:無限
損失:プレミアムの金額分
売り 売る義務 受取 権利行使が行われた場合に、コールの買い手に権利行使価格で商品を売らなければなりません。 利益:プレミアムの金額分
損失:無限
プット 買い 売る権利 支払 権利行使を行うと、プットの売り手に権利行使価格で商品を売ることができます。 利益:無限
損失:プレミアムの金額分
売り 買う義務 受取 権利行使が行われた場合に、プットの買い手から権利行使価格で商品を買わなければなりません。 利益:プレミアムの金額分
損失:無限

お取引例

プレミアムが10円で、権利行使価格が80円に設定されたドル円のコールオプションの取引例

コールオプションを買った人

オプションを買うときにプレミアムを10円支払います。満期日に権利行使して、オプションを売った人から1ドルを80円で買い、市場為替レート120円で売った場合、30円の利益を得ます。

<計算式>
プレミアムの支払い(-10円)+為替の売買(120円-80円)=30円の利益

コールオプションを売った人

オプションを売るときにプレミアムの10円を受け取り、オプションを買った人が満期日に権利行使した場合、1ドルを市場為替レート120円で調達して80円で売ります。そのため、30円の損失を出します。

<計算式>
プレミアムの受け取り(+10円)+為替の売買(80円-120円)=30円の損失

コールオプションを買った人

オプションを買うときにプレミアムを10円支払います。満期日に“1ドル=80円で買う権利”のため、1ドル75円では権利行使すると損が発生します。この場合、オプションを買った側は買う権利を放棄して取引を終了するため、10円の損失を出します。

<計算式>
プレミアムの支払い(-10円)+権利放棄(±0円)=10円の損失

コールオプションを売った人

オプションを売るときにプレミアムの10円を受け取ります。権利行使価格より市場為替レートが低くなるとオプションを買った側が権利行使をしなくなるため、満期日にオプションの価値は0円になって消滅し、10円の利益を得ます。

<計算式>
プレミアムの受け取り(+10円)+オプションの価値消滅(±0円)=10円の利益

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