オプションの種類

予備知識

オプションには多くの種類が存在します。ここでは、その中から主要なものを分類毎に紹介します。

権利行使の時期による分類
名称 解説
ヨーロピアン・タイプ 満期においてのみ権利を行使できるオプション
アメリカン・タイプ 満期までの間、いつでも権利を行使できるオプション
バミューダン・タイプ 満期が複数設定され、いずれかの満期で権利行使できるオプション(ヨーロッパとアメリカの中間にバミューダ諸島があることに由来)
形態による分類
名称 解説
プレーン・オプション 単純なコールやプットのような基本的なオプション。(トッピングのないプレーンバニラ・アイスクリームが由来)
エキゾチック・オプション プレーン・オプションに特殊な条件を付加したオプション。例えば以下のようなものがあります。
バイナリーオプション 満期時点で、原資産価格が権利行使価格に達した場合、一定の金額を受け取るオプション
レンジオプション 満期時点で、原資産価格が特定の価格帯に収まると、利益を得ることのできるオプション
ワンタッチオプション 満期までの間に、一度でも原資産価格が権利行使価格に達した場合、利益を得ることのできるオプション
ノータッチオプション 満期までの間に、一度も原資産価格が権利行使価格に達しなかった場合、利益を得ることのできるオプション
決済方式による分類
名称 解説
現物型オプション 権利行使時に原資産を実際に授受するオプション
たとえば、ドルコール・円プットオプションの買い手が権利行使すると、権利行使価格でドル買い・円売りポジションを保有することになります。
差金決済型オプション 権利行使時に原資産の時価と、権利行使価格の差額を授受するオプション。バイナリーオプションも差金決済型オプションの一部です。
ただし円以外の通貨(ドルなど)建ての差金決済型オプションを円で決済する場合、決済金額を円換算する必要があるため、円換算のコストや円換算時の為替レートによって決済額が変わるリスクがあります。
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