オプションを利用したヘッジ取引
- 1保有する原資産の価格が将来下落すると予測した場合
この場合、原資産の下落分の損失を回避(ヘッジ)するため、原資産のプットオプションを取得することで価格が下落した分をヘッジすることが可能です。
- 2保有する原資産の価格が将来値上がりすると予測した場合
この場合、値上がり分を補うため、原資産のコールオプションを取得することで価格が上昇すると見込まれる部分をヘッジすることが可能です。
基本型による投資戦略 〜損益の考え方〜
- 1コールオプションの損益
プレミアム40円のコールオプションの買い、売りの損益分岐点と損益の関係を示した図は以下の損益図の通りとなります。
- 2プットオプションの損益
プレミアム40円のプットオプションの買い、売りの損益分岐点と損益の関係を示した図は以下の損益図の通りとなります。
オプションを合成した投資戦略 〜ストラングル戦略〜
ストラングルとは、オプションの投資戦略の一つで、同一限月、異なる権利行使価格のプットオプションとコールオプションを同数買う(売る)戦略のことです。
- 1原資産の価格が大きく変動(騰落)すると予測する場合
上昇、下落、いずれの方向に動いても利益を得ようとする場合、現在の原資産価格より権利行使価格が高いコールオプションと現在の原資産価格より権利行使価格が低いプットオプションの2つのオプションを合わせて買うことにより、市場価格が二つの行使価格から大きく変動すると利益が出ます。
この手法をストラングルの買いと呼びます。満潮時の市場価格 94 96 98 100 102 104 106 損益 2 0 -2 -2 -2 0 2 最大利益・・・限界なし
最大損失・・・-2
ATM価格・・・96と104 - 2原資産の価格が小さく変動(騰落)すると予測する場合
上昇、下落、いずれの方向に動いても利益を得ようとする場合、現在の原資産価格より権利行使価格が高いコールオプションと現在原資産価格より権利行使価格が低いプットオプションの2つのオプションを合わせて売ることにより、市場価格が二つの行使価格の間に入ると利益が出ます。
満潮時の市場価格 94 96 98 100 102 104 106 損益 -2 0 2 2 2 0 -2 最大利益・・・2
最大損失・・・限界なし
ATM価格・・・96と104
バイナリーオプションの投資戦略 〜損益の考え方〜
ラダーバイナリーオプションにおいて、オプション保有者が判定時刻までオプションを持ち続けた場合、○となっている場合は利益、×となっている場合は損失となります。
原資産価格≧権利行使価格 | 原資産価格<権利行使価格 | |
---|---|---|
買付 | ○ | × |
売付 | × | ○ |
原資産価格≧権利行使価格 | 原資産価格<権利行使価格 | |
---|---|---|
買付 | × | ○ |
売付 | ○ | × |
バイナリーオプションを利用したヘッジ
ペイアウト固定とされているので、バイナリーオプションを利用したヘッジは、ヘッジ対象資産の損失の一部を補うものとして理解する必要があります。
レンジバイナリーオプションの作り方 〜バイナリーオプションを利用した取引方法〜
- 1レンジバイナリーコールオプション
2つのオプションを用い、権利行使価格の高いバイナリープットオプションと権利行使価格の低いバイナリーコールオプションを取得すれば、判定価格が2つのオプションの権利行使価格の間となった場合に収益が得られ、レンジバイナリーコールオプションに似た投資を行うことができます。
- 2レンジバイナリープットオプション
2つのオプションを用い、権利行使価格の高いバイナリーコールオプションと権利行使価格の低いバイナリープットオプションを取得すれば、判定価格が2つのオプションの権利行使価格で作られた価格帯の外となった場合に収益が得られ、レンジバイナリープットオプションに似た投資を行うことができます。
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