GMOクリック証券の『原油』CFD
GMOクリック証券の原油は、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループのニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場されているWTI原油先物に連動するように作られたCFDです。
そもそも原油ってなに??
原油は太古のプランクトンなどの死骸が海底や湖底に蓄積し、長い年月をかけて変化したものと言われています。原油は、ガソリンや灯油、軽油などの石油製品の元になるだけではなく、プラスチックや合成繊維、合成ゴム、塗料など、多くの石油化学製品の主原料ともなっています。そのため、私たちの身の回りには、原油から作られたものが数多く存在しているのです。原油は、現代を生きる私たちにとって欠かすことのできない大切な資源なのです。
WTI原油先物
WTIとはWest Texas Intermediateの略で、アメリカ合衆国のテキサス州やニューメキシコ州で産出する原油のことです。この原油の先物がニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に軽質スイート原油先物として上場されており、これを一般的にWTI原油先物と呼びます。WTI原油先物は、流動性が高く価格の透明性が高いことから国際的な原油価格の指標として重要視されています。GMOクリック証券の原油CFDは、このWTI原油先物を元に作られたCFDです。
WTI原油先物の推移
WTI原油先物の長期の価格推移を見ると2004年くらいから、かなり値動きが激しくなっているのが分かります。値動きが激しいということは、大きな利益を上げるチャンスがある一方で大きな損失を被る可能性があるということには注意が必要です。
- 逆オイルショック
- イラクのクェート進攻
- アジア通貨危機
- 米国同時多発テロ
- イラク戦争勃発
- ハリケーンカトリーナ襲来
- 原油市場に投機マネーが大量に流入
- リーマンショック
- 米国のテーパリング開始
- OPEC減産見送り
- 米国利上げ(ゼロ金利政策解除)
- 英国EU離脱を巡る国民投票
- OPEC・非OPEC増産決定
- サウジ石油施設、ドローン攻撃を受ける

原油取引 5つの注目ポイント
CFDを取引する上で、CFDの原資産価格がどのような要因で変動するのかを把握しておくことは大切です。原油の価格に影響を与えるものは数多くありますが、ここでは、特に注目度の高いものを挙げておきます。
1.産油国の動向
原油価格に大きな影響を与えるものに産油国の動向があります。原油の産出量が多い国としては、アメリカ、サウジアラビア、ロシアなどが知られています。これらの国々の原油生産の動向は原油価格の大きな変動要因になります。
しかし、これらの国々よりももっと大きな注目を集める国々があります。それがOPEC(石油輸出国機構)です。OPECとは、サウジアラビアやイラン、イラクといった中東産油国が中心となって石油輸出国の権利を守るために結成した組織です。OPECの原油生産量は世界の原油生産において大きな割合を占めるため、その増産・減産の動向などは、その後の原油価格に大きな影響を与えることとなります。

2.国際情勢
国際情勢も原油価格に大きな影響を及ぼします。とくに、多くの産油国が集まる中東や、世界有数の原油埋蔵量を誇るロシアの政情などは原油価格に与える影響も大きく、有事の際には原油価格が上昇する要因となります。
3.世界景気
原油は現代社会のあらゆる場面に使用されている資源です。
そのため、原油価格は世界経済の景気動向に大きく左右されます。特に世界一の経済大国であり、世界一の原油消費国であるアメリカの景気や、世界二位の原油消費国で世界二位の経済大国となった中国の景気動向は、原油の消費量に影響を及ぼすため注目されています。

4.天候と季節性
天候も原油の価格に影響します。車社会のアメリカでは、夏場にドライブシーズンと言われる季節があります。ドライブシーズンには、休暇などで長距離ドライブをすることが増えガソリンの需要が増大する傾向があります。このシーズンの天候が良いほどガソリンが消費されることになります。また、夏場にはハリケーンシーズンと呼ばれるものもあります。油田地帯となっているメキシコ湾沿岸がハリケーンによる被害を受けたり、パイプラインが破損したりすると原油価格の上昇要因となります。
季節要因が原油価格に影響を与えるのは夏場だけではありません。冬場に寒波が訪れると暖房用の灯油需要の増大から原油価格に影響があることもあります。
5.週間原油在庫
原油を取引する上で注目しておきたい指標に、米国エネルギー情報局(EIA)が毎週水曜日に発表する週間原油在庫があります。週間原油在庫からは世界最大の原油消費国であるアメリカの原油に対する需給を読み取ることができます。GMOクリック証券では、ログイン後のニュースで週間原油在庫の結果が確認いただけます。
GMOクリック証券「原油(CFD)」のメリット
GMOクリック証券 原油(CFD) |
国内ネット証券A社 WTI原油先物 |
国内先物A社 東京原油先物 |
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取引手数料 | 無料 | 約628円 | 約4,180円 |
単位 | バレル | バレル | キロリットル |
最低必要証拠金 | 約2,100円 | 約546,900円 | 約389,500円 |
取引単位 | CFD価格の10倍 | 先物価格の1,000倍 | 先物価格の50倍 |
レバレッジ | 20倍 | 約6.85倍 | 約3.2倍 |
※2020/11/4当社調べ
最低必要証拠金額は2020年10月の平均値となります。
最低必要証拠金額は相場の状況や為替レートにより変動します。
取引手数料:無料
GMOクリック証券のCFDは全て取引手数料無料です。
すべて円で取引できる
原油(CFD)の参照原資産はアメリカのWTI先物です。これは米ドルで取引されていますが、GMOクリック証券の原油CFDは日本円での取引になります。
※取引画面やチャートには、1バレルあたりの原油の価格が米ドルで表示されていますが、取引に必要な証拠金は日本円になります。取引の損益は米ドルで発生しますが、自動で円に転換されます。原油CFDを取引するために、お客様ご自身で米ドルを調達したり、利益を円に転換する必要はございません。日本円を入金して取引を行い、日本円で出金していただくことになります。

取引単位:CFD価格の10倍
CFD価格は、1バレルあたりの価格です( 1バレルは約159リットル)。取引画面やチャートには、1バレルあたりの価格が米ドルで表示されています。商品先物に比べ、取引単位が小さいので小口での取引もしやすくなっています。
レバレッジ:20倍
20倍のレバレッジで取引できるので、小額の資金で大きな利益を狙うことができます。大きな利益を狙える半面、損失も大きくなる可能性があるので、適切なリスク管理が求められます。
取引時間
米国標準時間:月曜〜金曜の8:00〜翌7:00
米国夏時間:月曜〜金曜の7:00〜翌6:00