買い上がり・売り崩し

「買い上がり・売り崩し」とは、ある特定の株式の価格を高くまたは安くする事を目的として、あたかも相場が上昇または下降していると他の投資家を誤解させたり、他の投資家の取引を誘因するような取引を指します。

該当する取引例

  • 短時間に株価が急騰(または急落)している銘柄について、買い上がる(または売り崩す)ような注文をする。
  • 直近の出来高に比べて大量の注文を発注して、買い上がる(または売り崩す)ような取引を行う。
  • 一日のうちで(または複数日に渡って)反復継続して買い上がる(または売り崩す)ような注文を発注する。

参考例

Eさんは、ある上場会社株式の直前の株価が100円であったところ、下表のように105円で5,000株の買い注文を発注し株価を引き上げ、その後も高い値段で大量の買い注文を発注し、株価を110円まで引き上げました。

【ポイント】

全ての大量注文が問題となるわけではありませんが、直前の値段よりも高い(安い)値段で出来高と比較して大量の株数で断続的に発注し株価を上昇又は下落させる注文や、指値注文を時間を追って高い(安い)指値に訂正する注文、指値を1円刻みに高く(安く)した注文を継続的に発注することも「買い上がり・売り崩し」と判断される可能性があります。