鉄鉱石

鉄鉱石とは

  • 中国ばかりに注目が集まりがちな鉄鉱石ですが、豪州は鉄鉱石や石炭など豊富な資源を持っているため、豪州の動向も重要になります。
  • 2020年以降の鉄鉱石価格の上下動は、ほぼすべて中国の鋼材需要の影響が大きい傾向にあります。
  • 生産地はオーストラリアやブラジルが大半を占めているため、2か国の供給量について見ていくのが大きなポイントとなります。

おことわり

『CFD銘柄大百科』に掲載する情報は、一般的な相場の傾向について解説しており、提供内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、『CFD銘柄大百科』は情報提供を目的としているため、実際に投資を行われる際には、本コンテンツの情報に全面的に依拠して投資判断を下すことはお控えいただき、投資に関するご決定はお客様ご自身の判断で行われるようお願いいたします。
『CFD銘柄大百科』の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答えいたしかねますので、あらかじめご了承ください。また、本コンテンツは2024年時点で作成した内容となるため、『CFD銘柄大百科』の内容は、予告なしに変更することがあります。

価格変動の要因

上昇要因

  • 中国景気が本格回復するにつれ、資源需要の高まりを通じて資源価格が上昇し、鉄鉱石の価格も上昇しやすくなります。
  • 新型コロナ感染拡大に伴い移動制限を受けたように、主要産出国が思うように輸出ができない状況になると価格が上昇しやすくなります。
  • 第2の主要生産地であるブラジルでは豪雨の影響で採掘が進まなかったなどの状況だと、価格が上昇しやすくなります。

下落要因

  • 中国において、環境規制(脱炭素)のために鉄鋼生産を抑制する「粗鋼減産政策」が行われるなど、中国の鉄鉱石需要が減少する場合は価格の下落を招きます。
  • 鉱山ダム事故で輸出が減少していたブラジルなどの鉄鉱石供給が改善し供給量が増加した場合、価格は落ち着きを取り戻します。
  • 鉄鉱石は中国政府の動向が非常に重要で、中国政府の国家発展改革委員会(発改委)が国内の粗鋼生産量を前年実績より低く抑える「減産政策」を継続するなどの報道があれば、価格は下落します。

他のCFD銘柄との連動性

金スポットと緩やかな相関関係がある

鉄鉱石に関しては、他のCFD銘柄との相関性はほぼありません。ただ、その中でも金スポットとは緩やかな相関関係があります。

銀スポットと緩やかな逆相関関係がある

鉄鉱石に関しては、他のCFD銘柄との逆相関関係はほぼありません。ただ、その中でも銀スポットとは緩やかな逆相関関係があります。金スポットとは緩やかな相関関係になっているため、逆の関係性になっています。

FXとの連動性

豪ドル/円との相関性が最も高い

鉄鉱石のメイン国である中国と結びつきの強い豪州ですが、鉄鉱石と最も相関性の高い通貨ペアが豪ドル/円であるため、ここでも切っても切れない関係であることが示唆されています。

逆相関性があるとすればユーロ/豪ドルのみか

相関性のある通貨ペアで豪ドル/円という説明を行いましたが、逆相関ではユーロ/豪ドルが最も逆相関値の高い結果となっています。どちらにしても、鉄鉱石と結びつきの強い通貨ペアは豪ドルだということになります。

参照原資産/取引所

鉄鉱石先物/SGX

CFD取引のリスク

取引所外国為替証拠金取引は、取引対象である通貨の価格の変動により損失が生ずることがあります。また、取引対象である通貨の金利の変動によりスワップポイントが受取りから支払いに転じることもあります。さらに、取引金額がその取引について顧客が預託すべき証拠金の額に比して大きいため、その損失の額が証拠金の額を上回ることがあります。

相場状況の急変により、ビッド価格とアスク価格のスプレッド幅が広くなったり、意図した取引ができない可能性があります。

取引システム又は取引所、金融商品取引業者及び顧客を結ぶ通信回線等が正常に作動しないことにより、注文の発注、執行、確認、取消しなどが行えない可能性があります。

顧客が注文執行後に当該注文に係る契約を解除すること(クーリングオフ)はできません。