バイナリーオプション(BO)とは?取引の仕組みやFXとの違いを解説

FXネオお役立ちコラム

バイナリーオプション(Binary Options)とは、原資産(先物取引やオプション取引の対象となる金融商品)自体はFXやCFDと同じものですが、一番の違いは満期(決済時期)が決まっているので、いつまでもポジション(権利)を保有し続けるのではなく、定められた時刻で決済(満期)を迎える商品です。
バイナリーオプションで使用される用語には、普段使わない専門用語もあり、まずはこの専門用語を理解することが重要です。また、他の金融商品と同様に、プラスもあればマイナスもある商品になっていますので、リスクのある金融商品となっています。
本記事では、まずは分かりやすいFX取引と比較しながらバイナリーオプション(BO)の基礎知識を解説するとともに、バイナリーオプション(BO)のメリットや取引する上でのポイントについて紹介します。

バイナリーオプション(BO)とは?

バイナリーオプション(BO)とは?

バイナリーオプション(BO)とは、直訳すると二者択一の取引を指します。分解すると、バイナリー:二者択一、オプション:選択権となるため、英語表記の略称としてBOと呼ばれることがあります。
バイナリーオプション(BO)は、為替相場や株価指数など特定の銘柄について、あらかじめ決められた期間の値動きを予測し、特定のレートを上回るか下回るかを二者択一で選択する投資方法になります。
投資方法としては、オプション料を支払って権利(上昇すると予測すればコール、下落すると予測すればプット)を購入し、一定時間後の二者択一の選択を行うものです。選択通りになれば一定金額の払戻し(ペイアウト)を受取り、支払ったチケット料とペイアウトの差額が利益となります。選択が予測通りにならなければ、ペイアウトは得られないので、支払ったチケット料がそのまま損失となります。

バイナリーオプション(BO)で使われる用語の意味

バイナリーオプション(BO)で使われる用語の意味

バイナリーオプションでは、普段見聞きしない用語がいくつかありますので、まずはこの用語の意味だけは覚えてほしいというものを紹介します。詳細は次章で解説します。

〇権利行使価格
〇判定時刻
〇ペイアウト
〇チケット
〇回号
〇原資産

権利行使価格

権利行使価格とは、原資産を買ったり(コールオプション)売ったり(プットオプション)することのできる権利を行使するときの価格を指します。バイナリーオプション(BO)の場合は、権利行使価格があらかじめ指定されており、「目標レート」とも呼ばれています。選択した権利行使価格と比較して、原資産価格が権利行使価格を上回るか下回るかを予測します。

判定時刻

バイナリーオプション(BO)の判定時刻とは、購入したバイナリーオプション(BO)の選択が正しかったかどうかを判定する時刻を指します。価格の上昇を選択した場合(コールの権利を購入)は、判定時刻になった時点で、対象銘柄の価格が権利行使価格(目標レート)以上に上昇していた場合はペイアウトされて利益となりますが、上昇しなかった場合はペイアウトされないので損失とります。下落を選択した場合(プットの権利を購入)は、上記の逆ということになります。

ペイアウト

ペイアウトとは、バイナリーオプション(BO)購入者の選択が予測通りだった(権利行使条件を満たした)場合に、あらかじめ定めた金銭が支払われることを指します。

例)
コールの権利を600円で購入、判定時刻で権利行使価格を上回って場合は、ペイアウト1,000円から600円の購入代金を差し引いた400円が支払われます。
プットの権利を400円で購入、判定時刻で権利行使価格を上回って場合は、ペイアウトは支払われず、購入金額の400円が損失となります。

チケット

チケットとは、バイナリーオプション(BO)を購入する単位を指します。バイナリーオプション(BO)購入時に、チケットを1枚、2枚、3枚というように単位で購入します。FXに言い換えるとLotのようなものになります。

回号

回号とは、バイナリーオプション(BO)のチケットを購入できる時間帯のことを指します。たとえば、3時間ごとに9回購入できる時間帯が設定されている場合、それぞれ3時間に設定された時間帯を「回号」といい、9回の回号に区切られていることになります。各回号の終了時点の原資産価格が判定価格となり、選択通りの結果となれば、ペイアウトを受け取ることができます。

原資産

原資産とは、先物取引やオプション取引の取引対象となる金融商品を指します。バイナリーオプション(BO)の取引対象となる原資産は、為替だけでなく、日本225のような株価指数も含まれており、GMOクリック証券では、為替取引では米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/米ドルが対象であり、株価指数では、日本225と米国30が対象となります。

バイナリーオプション(BO)とFXの違い

バイナリーオプション(BO)とFXの違い

同じ原資産であるバイナリーオプション(BO)とFXですが、商品性についてはいくつか違いがあります。どちらを選択してもメリット、デメリットは存在しますが、違いについは次章で詳しく説明します。

取引方法

バイナリーオプション(BO)、FX双方に原資産価格が今後上昇するのか下落するのかによって取引する投資という点では同じではありますが、FXは為替の値動きが予測通りでも、売買時の為替値幅により収益が変わってきますが、BOは値動きが予測通りであれば、値動きの幅に関係なくあらかじめ決められたペイアウトのみが支払われます。

例)
米ドル/円 権利行使価格150.000円、コール500円(ペイアウト後500円)
判定時刻のレートが151.000円の場合

FXであれば、1万通貨の買いの場合、1円レートが上昇しているので、
1銭=100円なので、10,000円のプラスですが、バイナリーオプション(BO)の場合はペイアウト後の500円となります。ただし、判定時刻のレートが149.000円の場合は、FXだと10,000円のマイナスですが、バイナリーオプション(BO)であれば500円の損失ということになります。

バイナリーオプション(BO)の取引方法には2種類(ラダーオプションとレンジオプション)あります。ラダーオプションとは、判定時の原資産価格が、目標価格よりも上昇しているか下落しているかを選択する取引であり、購入できる目標価格が複数設定されるので、その形状が「はしご」に似ていることからラダーオプションと呼ばれています。もう一つはレンジオプションであり、判定時の原資産価格が、一定の範囲内か範囲外かを予測する取引です。GMOクリック証券ではラダーオプションのみの取扱いになっています。

取引対象

FX取引は、「外国為替証拠金取引」とも言われている通り、「為替」が取引対象ですが、バイナリーオプションは為替のほかにも株価指数や金などの商品を原資産とする銘柄の取引ができる場合があります。GMOクリック証券では上述した【原資産】に記載した銘柄の取引が可能です。

レバレッジ

FX取引の最大のメリットとしてはレバレッジを活用できるという点ですがバイナリーオプション(BO)ではレバレッジをかけることができません。ただ、チケットを複数枚購入することは可能です。

取引時間

FX取引は原則ほぼ24時間取引ができますが、BOは回号として設定されている時間帯のみ取引が可能です。GMOクリック証券では原資産が為替の取引では第1回号から第10回号まで行っており、第1回号は8時-11時が開催時間、最終の第10回号は翌2時-翌5時が開催時間となっています。また、原資産が株価指数である場合は、第1回号から第9回号まで行っており、第1回号は9時-12時が開催時間、最終の第9回号は翌1時-翌4時が開催時間となっています。

判定時刻

FX取引は判定時刻がなく、売買のタイミングは自由ですが、BOは1回号当たりの開催時間が決まっており、各回号の終了時刻が判定時刻となります。GMOクリック証券では、各回号の開催時間を3時間としております。

取引コスト

FX取引では、取引手数料やスプレッドなどが取引コストと計算されますが、多くのFX会社では取引手数料ゼロで、スプレッドのみが取引コストとして設定されています。バイナリーオプションでは、ペイアウトからチケット代金を差し引いたものを利益、予測通りにならなければ購入金額が損失という計算を行うので、厳密には取引コストという概念はありません。

バイナリーオプション(BO)のメリット

バイナリーオプション(BO)のメリット

バイナリーオプション(BO)のメリットとしては、大きく分けて二点あり、損切り設定が不要であることと、相場変動が小さくても一定の利益が出せるということです。

損切りを設定する必要がない

FX取引では、長らく相場と付き合っていく中では損切りを行うケースがありますが、バイナリーオプション(BO)では各回号の終了時刻でペイアウトされるかどうかが決まるので、損切りを行うという概念はありません。ただ、【転売】という手法があり、回号の途中で利益を確定させたり、損失を確定させたりすることが可能です。ここで損失を確定させる転売が損切りと考えることもできますが、厳密には回号終了時刻に権利が消失するので、マイナスポジションを保有し続けるという状況にはなりません。

相場変動が小さくても一定の利益が出せる

これはバイナリーオプション(BO)の特性によるものであり回号の最終時刻で必ずペイアウトの有無が発生するので、FX取引では取引するには難しいくらいボラティリティが低下していても、バイナリーオプション(BO)では取引するメリットが出てきます。

バイナリーオプション(BO)取引のポイント

バイナリーオプション(BO)取引のポイント

FXでもバイナリーオプション(BO)でも金融商品への投資には変わりがなく、利益がでるケースもありますが、損失が出るケースもあります。ただし、バイナリーオプション(BO)はレバレッジをかけることができません。いっぽうで、FX取引は売買時の為替差損が損益になり、レバレッジもかけられます。ただし、為替差損にレバレッジを乗じた損失が発生し、その結果、想定上の損失となるリスクがあります。
バイナリーオプション(BO)のデメリットとしては、二者択一の選択による投資になるので、当てずっぽうで取引するとリスクが高い取引をしてしまう可能性があります。通常のFX取引は損切りにより損失額を一定以下に抑えることができますが、バイナリーオプションでは、上昇するか下落するかの選択が外れるとバイナリーオプションの購入代金が全額損失となってしまうので、大きな枚数を購入した場合などは、大きな損失を出してしまう可能性があります。【転売】という途中売却で確定させる方法もありますが、1回の回号の時間が3時間程度と短いため、転売するタイミングを計るのは難しいという点も考慮する必要があります。

まとめ

バイナリーオプションは専門用語などもあるため、難しいイメージもありますが、FX取引同様に内容を一度把握してしまえば、難しい商品ではありません。ただ、二者択一の選択による投資なので短期間で大きな損失となってしまう可能性もあるため、この点には注意が必要です。
バイナリーオプションの基本的な考え方としては、上昇すると考えた場合は「コール」を選択、下落すると考えた場合は「プット」を選択、回号の最終判定時刻で権利行使価格より上であるか下であるかを予測する商品です。利益はペイアウトから購入金額を差し引いたものであり、損失はペイアウトされないので購入金額がそのまま損失という商品になります。
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・初心者から上級者までストレスフリーで使いやすい取引環境
・ 購入はかんたん3ステップの操作で可能(目標レートを選ぶ->円高か円安か予測->取引枚数を決めて購入)
・ペイアウトは1,000円固定
・取扱銘柄(通貨ペア)米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/米ドル、日本225、米国30
・月〜金曜日の午前8:00〜翌午前5:00、1日10回号で2時間おきに次回号がスタート、1回号3時間(満期2分前に注文受付停止)、株BOは午前9:00〜翌午前4:00になります。

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