
「こどもNISAは2027年からなのに、今できることはある?」「口座開設はいつから申し込める?」と、開始を待ちながら動き出せずにいる方も多いのではないでしょうか?実は、こどもNISAの利用に必要な未成年口座の開設には、書類の郵送や審査が必要なため完了までに2~3週間程度かかってしまいます。制度開始の直前に申し込むと、口座開設ラッシュと重なり、2027年1月のスタートに間に合わない可能性も発生します。本記事は、こどもNISAの制度をある程度理解し、「あとは動くだけ」という段階の方に向けて、今日から着手できる準備を時系列で整理しました。
本記事でわかること
- こどもNISAの制度概要と開始スケジュールの早見表
- 未成年口座の開設に2~3週間かかる理由と逆算スケジュール
- 口座開設に必要な書類と親権者側の確認事項
- 2027年1月に最速でスタートするための7ステップ
- 入金を自動化して積立を継続するための実務テクニック
こどもNISAとは?2027年1月開始予定の制度を1分で確認
こどもNISAは、0~17歳の未成年者を対象に2027年1月のスタートが予定されている非課税投資制度です。年間投資枠は60万円、非課税保有限度額は600万円、非課税保有期間は無期限となる見込みで、2023年末に終了したジュニアNISAの課題を大きく改善した設計になっています。
非課税投資制度とは、運用益(売却益・配当/分配金)が非課税となる制度です。通常は、金融商品に投資をした場合、売却益や配当金に対して、約20%の税金が発生します。ただし、NISA口座で投資した利益には課税されません。詳しくは、金融庁の「NISAについて」をご覧ください。 2025年12月に閣議決定された「令和8年度税制改正の大綱」に基づく予定情報です。今後の審議により詳細が変更される可能性があるため、詳しくは財務省ホームページからご確認ください。まずは旧制度のジュニアNISAとの違いを早見表で見てみましょう。
| 項目 | ジュニアNISA(2023年終了) | こどもNISA(2027年開始予定) |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 0〜19歳※1 | 0〜17歳 |
| 年間投資枠 | 80万円 | 60万円 |
| 非課税保有限度額 | 400万円 | 600万円 |
| 非課税保有期間 | 最長5年 | 無期限 |
| 払出し制限 | 原則18歳まで不可 | 12歳以降、一定の要件を満たせば可能※2 |
| 対象商品 | 株式・投資信託など | つみたて投資枠と同様の投資信託が中心となる見込み |
| 18歳到達後 | 成人NISAへ手続きが必要 | 成人NISAへ自動移行の見込み |
- ジュニアNISA開始当初の区分。2023年の成年年齢引下げ以降は0〜17歳。
- 資金使途や子の同意書面など、金融機関への手続きが必要になる想定です。「12歳になれば自由に引き出せる」制度ではない点に留意が必要です。
非課税保有期間が無期限になることで、0歳から始めれば最長18年間、複利を活かした長期運用が可能になります。年間60万円は月換算で最大5万円であり、児童手当を積立の資金に充てる設計とも相性がよく、教育資金の準備手段としてもおすすめの制度となっています。
なぜ「今」動くべきか?
結論からお伝えすると、未成年口座の開設には2~3週間ほどかかります。
こどもNISAの利用には証券会社の未成年口座が前提となり、開設には書類の郵送や審査で2~3週間程度かかる見込みとなっています。2027年1月のスタートから逆算すると、2026年10~11月が準備着手の現実的なタイミングになるでしょう。
未成年口座の開設に時間がかかる理由は主に次の3点です。
- 親権者の口座開設が先に必要:多くの証券会社では、未成年口座は親権者が同じ証券会社に口座を持っていることが申込条件です
- 書類の不備が起きやすい:子ども本人と親権者それぞれの本人確認書類に加えて続柄を確認できる書類が必要であり、提出書類が成人口座よりも多くなります
- 制度開始直前は申込が集中する:新制度の開始前後は口座開設の申込が増え、審査期間が通常より延びる傾向があります
つまり、「2027年1月になってから動く」のではなく、「2026年中に口座を整え、制度開始と同時に走り出す」のが最短ルートとなります。GMOクリック証券では親権者の口座が最短5分で申込完了するため、準備の第一歩を当日中に踏み出せる環境が整っています。
事前準備:こどもNISAに必要な書類と親権者の確認事項
未成年口座の申込前に書類を揃えておくことで、不備による差し戻しを防ぎ、審査期間を最短化することが可能です。必要書類は「子ども本人のもの」「親権者のもの」「続柄を証明するもの」の3区分で整理すると漏れを防止できるでしょう。
| 区分 | 必要書類の例 | 取得場所 |
|---|---|---|
| 子ども本人 | マイナンバー確認書類(マイナンバーカード・通知カード等)、本人確認書類(健康保険証等) | 自宅保管・市区町村 |
| 親権者 | 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証等) | 自宅保管 |
| 続柄の確認 | 住民票の写し(世帯全員・続柄記載あり)等 | 市区町村の窓口・コンビニ交付 |
あわせて、親権者側で確認しておくべきことが3つあります。
- 親権者自身の証券口座の有無:未開設の場合、未成年口座より先に親権者の口座開設が必要です
- 資金の出どころ:子ども名義の口座への入金は贈与にあたり、税金が発生する場合があります。年間110万円以内の贈与は基礎控除の範囲内となりますが、先んじて家庭の資金計画として整理しておくと安心でしょう。
- 積立額の設計:年間投資枠60万円(月最大5万円ペース)に対し、無理なく続けられる金額をあらかじめ決めておくと安心でしょう。
こどもNISAを最短で始める7ステップ

ここからは、2026年7月時点で着手できる準備を時系列の7ステップで示します。ステップ①~③は今すぐ実行でき、④以降は制度スケジュールに沿って進める流れとなります。
ステップ①:親権者の証券口座を開設する
最初のステップは親権者自身の口座開設です。未成年口座は親権者が同じ証券会社に口座を持っていることが前提となるため、ここがすべての起点になります。GMOクリック証券ではスマホからの本人確認であれば最短5分で申込が完了します。また、株式やETF(上場投資信託)の取引手数料が無料のため、家族の資産形成の土台づくりをコストを抑えて始められるでしょう。
ステップ②:子ども名義の未成年口座を開設する
親権者の口座が開設できたら、続けて未成年口座を申し込みます。GMOクリック証券では、親権者が口座を保有していればオンラインで申込手続きを進められるため、書類準備さえ整っていれば即日で申込まで完了できます。ただし、その後の審査・確認には2~3週間程度を見込んでおくのが現実的です。前章のチェックリストで書類の不備をなくすことが、期間短縮の最大のポイントとなります。
ステップ③:待ち時間は親のNISA口座で先に投資を始める
未成年口座の審査を待つ2~3週間は、親権者自身のNISA(少額投資非課税制度)で積立を先行させる活用法があります。成人向けNISAはつみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円の投資が可能です。こどもNISAの対象商品はつみたて投資枠と同様の投資信託が中心となる見込みのため、親権者自身のつみたて投資枠で同種のファンドを少額から試しておけば、2027年のこどもNISA開始時に銘柄選びで迷わずに進められるでしょう。
成人向けNISAの投資枠について詳しくは、金融庁の「NISAについて」をご覧ください。
ステップ④:2026年10月以降の事前受付に登録する
新しいNISA制度の開始前には、金融機関で口座開設の事前受付が行われるのが通例です。こどもNISAについても、2026年10月以降に各金融機関で事前受付が順次始まる見込みです。事前受付を済ませておくことで、2027年1月の制度開始と同時に取引を始められます。受付開始時期は金融機関により異なるため、各社の公式サイトで最新のスケジュールを確認の上、案内が出たら早めに登録すると良いでしょう。
事前受付の開始時期・手続き方法は変更される可能性があります。
ステップ⑤:2027年1月、こどもNISA口座を正式に開設する
制度開始後、未成年口座にこどもNISA口座を紐づける手続きを行います。ステップ②で未成年口座を、ステップ④で事前受付を済ませていれば、このステップは確認中心の短い手続きで完了する見込みです。ここまでの準備をしていない場合、1月は申込が集中し、通常よりも時間がかかる可能性があるため、①~④の先行着手の効果を実感できることでしょう。
ステップ⑥:ファンドを選び、積立設定をする
口座が整ったら、積立するファンドと金額を設定します。こどもNISAの対象は長期・積立・分散投資に適した投資信託が中心となる見込みです。ファンド選びで最初に押さえたい軸を整理しましょう。
- 投資対象:全世界株式型・米国株式型・国内株式型・バランス型など、どの地域・資産に投資するかを考えましょう
- 信託報酬:特に長期保有の場合、コストの差が成果に直結するため、同じ投資対象なら低コストのファンドが候補になりやすいです
- 純資産総額:ファンドの規模が極端に小さいと繰上償還(運用終了)のリスクがあります。一定規模以上のファンドを選ぶのがおすすめです
- 積立額:年間投資枠60万円の範囲で、月5,000円~5万円など家計に合わせて設定しましょう
毎月の積立額でいくら準備できるかは、積立シミュレーションで事前に確認しておくと計画が立てやすくなります。詳しくは関連記事をご覧ください。
ステップ⑦:入金を自動化して「継続できる仕組み」をつくる
最後のステップは入金の自動化です。積立投資が途切れる原因の多くは「入金忘れ」のため、自動化の仕組みを最初に組んでおくことで18年間の継続投資が行いやすくなるでしょう。GMOクリック証券では、GMOあおぞらネット銀行と連携する証券コネクト口座を利用すると、取引に必要な資金が自動で振り替えられるため、毎月の入金作業なしで積立を続けられます。給与振込口座からネット銀行への自動入金も併用すれば、「給与→銀行→証券→積立」までの資金の流れを完全に自動化できます。
こどもNISAを始める前のリスク・注意点

こどもNISAは非課税の利点がある一方で、投資である以上元本割れのリスクがあります。利益面だけでなく、次の4点を理解したうえで始めることが大切です。
- 価格変動リスク:投資信託は値動きのある商品であり、投資元本を割り込む可能性があります。投資判断はご自身の責任で行うようにしましょう
- 払出し制限:原則12歳以降から払い出しが可能となります。また、12歳以降の払出しには資金使途や子の同意書面などを金融機関に提出するなどの要件が想定されており、自由に引き出せる預金とは性質が異なります。直近で使う予定のある資金は預貯金で確保したうえで、余裕資金で運用するのが基本方針となるでしょう
- 贈与税の考慮:子ども名義口座への入金は贈与にあたり、年間110万円を超える場合は贈与税の対象になり得ます
贈与税については、国税庁の「No.4402 贈与税がかかる場合」をご確認ください。 - 制度変更の可能性:本記事の内容は税制改正大綱に基づく予定情報であり、正式な制度内容は変更される可能性があります
まとめ

こどもNISAは2027年1月開始予定ですが、未成年口座の開設に2~3週間かかる点を踏まえると、準備のスタートは「今」です。手順は、①親権者の口座開設、②未成年口座の開設、③待ち時間に親のNISAで先行投資、④2026年10月以降の事前受付、⑤2027年1月のこどもNISA口座開設、⑥ファンド選びと積立設定、⑦証券コネクト口座での入金自動化、の7ステップです。GMOクリック証券なら親権者の口座は最短5分で申込でき、未成年口座もオンラインで手続きを進められます。まずはステップ①から、今日着手してみてはいかがでしょうか。
よくある質問(FAQ)
Q. こどもNISAはいつから始まりますか?
A. 2027年1月の開始が予定されています。2025年12月閣議決定の「令和8年度税制改正の大綱」に盛り込まれた制度で、詳細は今後変更される可能性があります。口座開設の事前受付は2026年10月以降、各金融機関で順次始まる見込みです。
Q. こどもNISAとジュニアNISAの違いは何ですか?
A. 主な違いは3点です。年間投資枠が80万円から60万円になる一方、非課税保有限度額は400万円から600万円に拡大し、非課税保有期間は最長5年から無期限になります。さらに、原則18歳まで不可だった払出しが、12歳以降は一定の要件を満たせば可能になる見込みです。
Q. 何歳から口座開設できますか?
A. 0歳から17歳までの未成年者が対象となる予定です。0歳から始めた場合、18歳までの最長18年間、非課税で長期運用を続けられます。
Q. 途中でお金を引き出すことはできますか?
A. 12歳以降、資金使途の確認や子の同意書面の金融機関への提出など一定の要件を満たせば払出しが可能になる見込みです。ただし「12歳になれば自由に引き出せる」わけではないため、近い将来に使う資金は預貯金で別に確保しておくのが現実的です。
Q. 親がNISA口座を持っていなくても、子どものこどもNISAは開設できますか?
A. 親権者のNISA口座の有無にかかわらず開設できる見込みですが、未成年口座の開設には親権者が同じ証券会社に証券口座を持っていることが条件となるのが一般的です。親権者の口座開設から着手するのが最短ルートです。
Q. 年間いくらまで投資できますか?
A. 年間投資枠は60万円(月換算で最大5万円)、生涯の非課税保有限度額は600万円となる予定です。児童手当をそのまま積立に充てる使い方とも相性のよい枠設定です。
Q. 子どもが18歳になったらどうなりますか?
A. 18歳に達すると成人向けNISAへ自動的に移行する設計が示されています。移行のタイミングで、運用を続けるか、教育資金として一部を払い出すかなど、家庭の資金計画を見直すとスムーズです。

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