
「株を買えば優待や配当金がもらえると聞いたけど、具体的に何をすればいいのかわからない」——そう感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「権利を得るための日付」「必要な株数」「受け取るまでの流れ」という3つのポイントを、実際に取引する順番に沿って整理しました。すでに証券口座をお持ちの方も、これから始める方も、この記事を読めば優待・配当金を受け取るまでの全体像が把握できます。
■目次
- まず知っておこう|株主優待と配当金の違い
- 【STEP1】権利付最終日までに株を買う
- 【STEP2】必要な株数を満たす
- 【STEP3】受け取りを待つ
- NISAで配当金を非課税にしたい人への補足
- まとめ
- よくある質問(FAQ)
まず知っておこう|株主優待と配当金の違い

株主優待と配当金は、どちらも株を保有していることでもらえるものですが、性質がまったく異なります。株主優待は企業が株主に贈る「モノ・サービス」で、食事券や自社製品、商品券などが代表例です。一方、配当金は企業の利益の一部を「現金」で還元するものです。
なお、株主優待も配当金も実施は企業ごとの任意です。そもそも配当を出していない「無配」の企業や、優待制度を設けていない企業もあります。購入前に必ず、対象銘柄の優待・配当実施状況を確認しましょう。
そして重要なのは、両方を同時に受け取れる銘柄が多数存在するという点です。外食チェーンや小売業は優待と配当金をセットで設けているケースが一般的で、投資効率を考えるうえで無視できない要素となっています。
| 項目 | 株主優待 | 配当金 |
|---|---|---|
| 受取内容 | モノ・サービス(食事券・商品券・自社製品など) | 現金 |
| 受取方法 | 郵送(カタログ申込の場合あり) | 証券口座または指定銀行口座への入金 |
| 受取時期 | 権利確定日から2〜3ヶ月後が目安 | 権利確定日から2〜3ヶ月後が目安 |
| 最低保有株数 | 銘柄ごとに異なる(100株以上が多い) | 1株から受取可能 |
【STEP1】権利付最終日までに株を買う

株を持っていれば誰でも優待・配当金がもらえるわけではなく、特定の日付までに保有している必要があります。初心者の方が最も混乱しやすいポイントなので、時系列で整理します。
配当金・優待をもらうための3つの日付
| 日付 | 意味 |
|---|---|
| 権利付最終日 | この日の取引終了時点(大引け)で株を保有していれば、優待・配当金の権利が得られます。権利確定日の2営業日前にあたります。 |
| 権利落ち日 | 権利付最終日の翌営業日です。この日に購入しても、その期の優待・配当金は受け取れません。 |
| 権利確定日 | 企業が株主名簿を確定する日です。多くの企業で月末(3月末・9月末など)に設定されています。 |
ポイントは、権利付き最終日の大引け時点で保有していること
権利付最終日の「取引終了時点(大引け、15:30)で保有している」ことが条件です。前日までに買っておくと確実です。
逆に言えば、翌日の権利落ち日の寄り付きで売却しても、権利は確定したままです。ただし権利落ち日は、受け取る権利の分だけ株価が理論上下がる傾向があるため、売却タイミングには注意が必要です。
権利付最終売買日・権利落ち日とは何ですか?
いつまでに買い付けていれば、株主優待や配当金受取の権利の取得が可能ですか?
【STEP2】必要な株数を満たす

日本の普通株式は、100株(1単元)が最低購入単位です。2018年10月に全上場企業の普通株式が100株に統一されたため、個別銘柄で「1,000株から」といったケースはありません。なお、ETF・REITなどは銘柄ごとに1口単位や10口単位など異なる売買単位が設定されています。
優待の条件は銘柄ごとに異なる
配当金は1株保有していれば受け取れますが、株主優待の条件は銘柄によって異なります。「100株以上」で受け取れる銘柄が最も多いものの、「500株以上」や「1,000株以上」でないと優待がもらえない銘柄もあります。購入前に各銘柄の優待条件を必ず確認しましょう。
銘柄の探し方としては、「みんかぶ」や各証券会社の株主優待検索サービスが便利です。優待の種類、最低株数、業種などで絞り込んで探すことができます。
【補足】単元未満株(1株〜99株)でも配当金は受け取れますが、優待は原則対象外です。一部の企業では単元未満株でも優待を設けているケースがありますが、例外的な扱いとなります。
【STEP3】受け取りを待つ

配当金の受け取り
配当金は権利確定日から約2〜3ヶ月後に、証券口座へ自動入金されるのが基本です(後述する「株式数比例配分方式」の場合)。
スケジュールの具体例: 3月末が決算(権利確定日)の銘柄であれば、6月頃に配当金が口座に反映されます。9月末決算なら12月頃が目安です。企業によって時期に多少のずれが生じる場合もあります。
株主優待品の受け取り
優待品は権利確定日から2〜3ヶ月後に自宅へ郵送されるケースが多いです。ただし企業ごとに発送時期はばらつきがあり、半年近くかかることもあります。
また、カタログギフト形式の優待では、届いた案内をもとに自分で申し込む手続きが必要なケースがあります。申込期限を見落とすと受け取れなくなることもあるため、届いた書類はすぐに確認するようにしましょう。
NISAで配当金を非課税にしたい人への補足
NISA口座で保有している株式でも、配当金の受取方法を正しく設定していないと、通常と同じ約20%の税金が差し引かれてしまいます。NISAの非課税メリットを配当金で活かすには、証券会社のマイページで受取方法を「株式数比例配分方式」に設定する必要があります。
配当金の受取方法は4種類
| 方式名 | 概要 | NISAでの非課税 |
|---|---|---|
| 株式数比例配分方式 | 保有している証券口座に自動入金される | ○ 対象になる |
| 登録配当金受領口座方式 | あらかじめ指定した1つの銀行口座にまとめて入金 | × 対象外 |
| 個別銘柄指定方式 | 銘柄ごとに振込先の銀行口座を指定 | × 対象外 |
| 配当金領収証方式(従来方式) | 郵便局・ゆうちょ銀行の窓口で受け取る | × 対象外 |
実務的には、上記のうち「個別銘柄指定方式」はほとんど利用されておらず、選択肢としては「株式数比例配分方式」か「登録配当金受領口座方式」の二択になるケースが多いです。
【注意】NISAで配当金を非課税にするには、権利確定日までに「株式数比例配分方式」への変更が完了している必要があります。配当の権利確定日以降に同方式を登録しても、その期の配当金は非課税になりません。
まとめ

株主優待・配当金を受け取るまでの流れを整理すると、次の3ステップになります。
- STEP1 : 欲しい銘柄の権利付最終日を確認し、その日の大引けまでに株を買う
- STEP2 : 必要な株数(優待は100株以上が多い)を満たす
- STEP3 : 権利確定日から2〜3ヶ月後に配当金が自動入金され、優待品が郵送で届くのを待つ
もっともつまずきやすいのは「権利付最終日までに買う」の一点です。逆に言えば、ここさえ押さえてしまえば、あとは受け取りを待つだけになります。
また、NISA口座で配当金を非課税にしたい方は、「株式数比例配分方式」への設定変更を忘れずに行いましょう。設定しておくだけで、配当金にかかる約20%の税金が丸ごと非課税になります。
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よくある質問(FAQ)
- NISAで買った株でも株主優待はもらえますか?
- もらえます。NISA口座で保有している株でも、権利付最終日までに保有していれば優待を受け取れます。ただし優待自体には非課税制度は関係なく、あくまで配当金の税制優遇がNISAの主なメリットとなります。
- 配当金はいくらくらいもらえますか?
- 銘柄によって大きく異なります。そもそも配当を出していない「無配」の企業もあるため、購入前に配当実施の有無と金額を確認しましょう。配当実施銘柄の一般的な目安として、配当利回り(はいとうりまわり)は1〜3%台の銘柄が多いです。たとえば100万円分の株を保有し、配当利回りが2%なら年間2万円程度が受け取れる計算になります(税引前)。
- 権利付最終日の翌日(権利落ち日)に株を売っても優待・配当はもらえますか?
- もらえます。権利付最終日の取引終了時点(大引け)まで保有していれば、翌営業日の権利落ち日に売却しても権利は確定します。ただし、権利落ち日は株価が下落しやすい傾向があるため、売却タイミングは慎重にご判断ください。
- 単元未満株(1株)でも優待はもらえますか?
- 原則としてもらえません。ほとんどの企業の優待条件は「100株以上」で設定されているため、1株や10株では対象外となります。一部の企業では単元未満株でも優待を設けているケースがありますが、例外的な扱いとなります。なお、配当金については単元未満株でも保有株数に応じて受け取れます。
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